J.D. パワーは、2023年日本自動車商品魅力度(APEAL)の調査結果を発表しています。マツダは、順位は変わらないものの前年よりポイントを下げています。
J.D. パワー、2023年日本自動車商品魅力度(APEAL)調査結果を発表
自動車の商品魅力を捉える本調査は新車購入者を対象に年1回実施され、今回で13回目となります。
2023年日本自動車商品魅力度調査
年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、所有する自動車の商品魅力について10カテゴリー37項目の評価を聴取。回答結果を元に1,000ポイント満点で商品魅力度スコアを算出。今年で13回目の実施となる。
10カテゴリーは以下の通りです。
- 外観
- 車両設定/始動
- 乗降性
- 内装
- パワートレイン
- ドライビングフィール
- 安全性
- インフォテインメント
- 快適性
- 燃費/航続距離
- 実施期間:2023年5月~6月
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
- 調査回答者数:21,647
2023年の主要な調査結果
新車の魅力度が向上
新車の魅力度を示すAPEALスコアが業界平均水準を上回っており、2022年より7ポイント向上。新しい車種やフルモデルチェンジしたモデルが高評価を受け、市場に魅力的な新モデルが投入されていることが示されています。14ブランド中8ブランドが前年を上回るスコアを獲得し、レクサス(760ポイント)とMINI(729ポイント)が高評価を受けています。
新型車とフルモデルチェンジモデルが傑出
9セグメントのうち6つに新型車やフルモデルチェンジモデルが含まれ、そのうち5つのセグメントで新しいモデルがトップの評価を獲得。例えば、日産 サクラ、ダイハツ ムーヴキャンバス、トヨタ プリウス、日産 エクストレイル、トヨタ シエンタが新型車/フルモデルチェンジモデルの評価で首位に立ちました。
インフォテインメント向上に課題
APEALスコアの向上幅が最も限られているのはインフォテインメントカテゴリーで、前年比でわずか4ポイント向上の626ポイントでした。ユーザーが多くの不具合を感じるこの分野では、品質向上が必要です。
不具合経験が魅力度評価に影響
車両の不具合経験が魅力度評価を低下させており、不具合の有無でAPEALスコアに52ポイントの差があります。このギャップは年々広がり、不具合の少ない車両開発と生産がますます重要になっています。特にインフォテインメントカテゴリーは不具合が増えており、品質改善が求められています。
電動車の評価に変化
燃費(電費)/航続距離に関するICE/HEV車の評価は持続的に向上していますが、PHEVやEV車は前年以下の評価にとどまっています。電動化が進む市場において、燃費と航続距離に関するICE車/HEVの評価は向上し続けており、PHEV/EV車の評価は停滞していることが示されています。
ランキング
マスマーケットブランド
国産、輸入の区別が無いので、前年に引き続きMINIがトップをとって、スバルが第2位、マツダが第3位です。ただし、どのブランドもポイントはダウンしています。日産が前年の第6位から第4位までランクアップしているのが目立ちます。
プレミアムブランド
レクサスは前年よりもポイントアップしての第1位をキープしています。他のブランドはアウディ以外ポイントを下げています。
セグメント別
マツダ車では、コンパクトSUVでCX-3が第1位、ミッドサイズSUVでCX-5が第3位(?)です。このセグメント分けだと、CX-60が属するセグメントが無いように見えますがどうなのでしょう?
雑感
APEALで顔を出すマツダ車は、たいていCX-3とCX-5です。J.D. パワーのセグメント分けの都合もあるかと思いますが、なかなか他の車が表に出てこないですね。
マツダは、IQSの調査結果では、ポイントと順位とも悪化しているので、新車の魅力度にも影響が出ているかもしれないです。IQSでもCX-3は高評価でした。こうした車は大切にしたいです(しっかり残して欲しいです)。