J.D. パワー、2021年日本自動車商品魅力度(APEAL)を発表

J.D. パワーは、2021年日本自動車商品魅力度(APEAL)の調査結果を発表しています。マツダは、国内量販ブランドでトップの座をスバルに譲ってしまいました。

2020年日本自動車商品魅力度(APEAL)調査

2021年調査は調査内容を全面的に刷新

近年、先進技術の普及やパワートレインの多様化により、ユーザーが自動車を評価する視点が変化しつつある。このような市場変化に対応し、ユーザー視点の商品魅力の再定義を狙うべく、本調査は、先日発表した日本自動車初期品質調査、及び先進技術等の装備有無や利用状況やユーザー評価などを聴取する日本自動車テクノロジーエクスペリエンス調査と併せ、調査内容を全面的に刷新して行った。
調査の結果、商品魅力に対する高い満足度はブランドロイヤルティ強化に有効であることが改めて確認された。また、セグメント別ランキングで1位となった8モデル中3モデルは初期品質調査でも1位と、品質と魅力の両面で高い評価を受けていることが明らかになった。

2021年調査について

年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、所有する自動車の商品魅力について10カテゴリー37項目の評価を聴取。回答結果を元に1,000ポイント満点で商品魅力度スコアを算出。今年で11回目の実施となる。

10カテゴリーは以下の通り:

  1. 外観
  2. 車両設定/始動
  3. 乗降性
  4. 内装
  5. パワートレイン
  6. ドライビングフィール
  7. 安全性
  8. インフォテインメント
  9. 快適性
  10. 燃費/航続距離

  • 実施期間:2021年5月~6月
  • 調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上) 
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査回答者数:19,615

10カテゴリーの名称は昨年と大幅に変わっていますが、内容としては似通ったものがあります。さらに、調査対象が「新車購入後2~9ヶ月経過したユーザー」から「新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー」へと変わっているのも大きな変更点です。

2021年調査の概要

スコアの概要
  • 2021年調査の業界平均は657ポイント(1,000ポイント満点)となった。ランキング対象14ブランド中10ブランドが業界平均を上回る評価だった。
セグメント別で最も高い商品魅力度評価となった8モデル中3モデルが初期品質でもトップ評価
  • セグメント別ランキングで1位となった8モデル中、ダイハツ ムーヴ キャンバス(軽スーパーハイトワゴン)、日産キックス(コンパクトSUV)、スズキ ソリオ(コンパクトミニバン)は初期品質調査でもセグメント1位であった。これら3モデルは初期品質、商品魅力の両面で高い評価を受けたことになる。
商品魅力に対する評価が高いほどブランド再購入意向が向上
  • 「次回同じブランドの車を必ず買う」との回答率は、高評価ユーザーでは39%だったのに対し、低評価ユーザーではわずか6%にとどまった。商品魅力に対する高い満足度がブランドロイヤルティの強化に有効なことを示唆する結果といえる。
  • 高い評価を得るためには、様々な観点から総合的に商品魅力を高めることが必要といえる。動力性能や走りの質感が商品魅力評価を分けるポイントとなっている。
プラグインハイブリッドと電気自動車は動力性能の評価が高いが、燃費/航続距離の評価は大きく分かれる 
  • 「パワートレイン」の評価が最も高いのは電気自動車(775ポイント)であった。パワーやスムーズさだけでなく、静粛性が高く評価されている。次に評価が高かったのがプラグインハイブリッド(746ポイント)であった。
  • 「燃費/航続距離」評価については、電気自動車は579ポイントと5種の中で最も低く、まだ課題がみられた。これに対し、プラグインハイブリッドの評価は739ポイントと5種の中で最も優れている。

ブランド・セグメントアワード

ブランドアワード
  • 総合1位:レクサス
  • マスマーケット1位:MINI
セグメントアワード
  • 軽ハイトワゴン1位:スズキ ハスラー
  • 軽スーパーハイトワゴン1位:ダイハツ ムーヴ キャンバス
  • コンパクト1位:日産 ノート
  • コンパクトSUV1位:日産 キックス
  • ミッドサイズ1位:スバル レヴォーグ
  • ミッドサイズSUV1位:トヨタ ハリアー
  • コンパクトミニバン1位:スズキ ソリオ
  • ミニバン1位:トヨタ アルファード

ブランド別・セグメント別ランキング

ブランド別ランキング

マツダは、過去3年連続で国内量販(マスマーケット)ブランドで1位だったのですが、今年はスバルに30点ほど離されての2位です。全ブランドでは7位です。昨年は8位だったので順位を一つ上げてはいます。

J.D. パワー、2021年日本自動車商品魅力度を発表

セグメント別ランキング

マツダ車では、辛うじてコンパクトSUVのTOP3にCX-3が入っています。CX-5が高評価を得たことも数回あったので相対的に魅力が下がってしまっているんですね。

まとめ

J.D. パワーは、次のようにまとめています。

調査の結果、商品魅力に対する高い満足度はブランドロイヤルティ強化に有効であることが改めて確認された。また、セグメント別ランキングで1位となった8モデル中3モデルは初期品質調査でも1位と、品質と魅力の両面で高い評価を受けていることが明らかになった。

雑感

マツダとスバルで差がつくとしたら、「安全性」「パワートレイン」「快適性」あたりでしょうかね。

安全性では、レヴォーグが日本で最も安全な自動車と評価されました。パワートレインでは、シンメトリカルAWDとハイパワーなエンジン…。TV CMでもハイスピードでガンガン走るイメージ作りをしているくらいですから、ユーザーもその気にさせられるでしょう。快適性の面では、狭くない車内、積み下ろしの考慮が行き届いた荷室が評価を得ているのではないかと想像します。

実は、安全面ではマツダも負けてはいないです。それでも、イメージ戦略を含め「i-ACTIVSENSE」は「EyeSight」ほど安全装備として浸透はしていないのでしょう。マツダにもそれなりに走る「ホットハッチ」があれば…Mazda3にターボを載せていれば高評価するユーザーが増えたでしょうか? 広さについては、マツダに期待するほうが間違いですね(汗)。


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