2019 Mazda3と2018 Mazda3の寸法を比較するとどちらが新型か分からないくらい新型Mazda3が小さくなっています。
新旧Mazda3ハッチバックの諸元比較
メキシコマツダのホームページで公開されているスペックを新旧並べてみました。対象は、「ハッチバック」です。どちらもメキシコでは、トップグレードにあたります。
比較した車両はこの2車種です。
- 2018 Madza3:メキシコ仕様ハッチバック / s Grand Touring / SKY-G 2.5 / FF
- 2019 Madza3:メキシコ仕様ハッチバック / i Grand Touring / SKY-G 2.5 / FF
2019 Mazda3 | 2018 Mazda3 | ||
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外部寸法(mm) | 全高 | 1,440 | 1,465 |
全長 | 4,459 | 4,470 | |
ミラー間 | 2,028 | 2,053 | |
ホイールベース | 2,725 | 2,700 | |
トレッド(前/後) | – | 1,556/1,558 | |
内部寸法(mm) | 頭スペース(前/後) | 954/931 | 956/952 |
腰スペース(前/後) | 1,387/1,292 | 1,411/1,360 | |
肩スペース(前/後) | 1,414/1,359 | 1,452/1,382 | |
足スペース(前/後) | 1,075/891 | 1,073/909 | |
機能(L) | オイル | 4.3 | 4.3 |
燃料タンク | 51 | 51 | |
荷室(リアシート倒す) | 987 | 1,222 | |
荷室 | 295 | 308 | |
重量(kg) | 重量 | 1,401 | 1.372 |
総重量 | 1,870 | 1,865 | |
エンジン | CO2排出量(gCO2/km) | 154.9 | 142.3 |
複合燃費(km/L) | 15.2 | 16.5 | |
タイヤサイズ | 215/45R18 | 215/45R18 |
外部寸法
どちらが優れているわけでもないですが、新型は、ミラー間の距離が小さくなっているんですね。国内仕様でも同様なのかな? すり抜ける時はありがたいですね。
内部寸法
内部寸法が、具体的にどの部分を指しているのかは不明確ですが、新型ではいずれも小さくなていることは分かります。ホイールベースを延長したのは、室内寸法のためではなく乗り心地のためだったのでしょうか。
機能
燃料タンクのサイズには変更はなかったんですね。AWD仕様の容量が分かりませんが、これだとSKY-Xでも満タンで1,000kmを走行するのは厳しいかな。
カーゴスペースが、少しは広くなるかなと期待もしていたのですが、さすが、マツダはやることが違いますね。マツダが考える最小限のカーゴスペースって、一般的に受け入れられるのでしょうかね。また、Driver’s Voiceで、けちょんけちょんにされそうです。今でも84%のユーザーは不満に思っているのに、さらに小さくするのですから(溜息)。
重量とエンジン
KF系でもけっこう重量増になっていて「えっ?」と思いましたが、新型Mazda3でも30kg弱の重量増になっています。この重量増のせいでしょうか、CO2排出量が増え、燃費が約8%悪化しています。ん?マイルドハイブリッドが約10%の燃費向上とか言っていたのですが、まさか重量増で帳消しなんてことはないでしょうね。
新型になって環境性能が悪化しているというのは、許されるの? エンジン単体では何も手をいれていないの?? さすが、エンジンのマツダ??
更新:自分の過去記事を読み返すと、20から30kg程度の増加になると書いていました。
雑感
装備面では、それなりの進化・進歩を遂げているように見える新型Mazda3ですが、やはりというか、寸法面ではマツダの考えが市場のそれとは乖離している点は、変化なしですね。
「わぁ、格好いい。」と思っていろいろ調べると、「なぁんだ、狭いんだ。」では、新しいユーザーは呼び込めないし、既存ユーザーも買い替えのときに「新しくすると、狭くなるんだよなぁ」では悩みますよね。
むやみに大きくしろとはいいませんが、現行車のユーザーが不満に思っている点を一つずつ潰していくことは、メーカーに望まれていることだと思うのですが…。現車を見たら印象が変わるといいな。
コメント
「え、Mazda3って格好いいけど狭いんだ・・・。なんか視界も悪いし。」という方を拾い上げるため、ユーティリティ・視界に配慮した新生CX-3が登場、受け皿になるという妄想をしてみます。
シートが現行型より起伏が激しくなって厚みが増しているような気がしますので、数ミリの違いはそのせいかもしれませんね。
車体寸法はほぼ変わらないか、わずかに小さくなっているのに重量は増しているということは、車体の剛性アップか遮音に使われたのでしょうから、相当すごいことになっていそうで期待しています。
最近はプレミアムブランドでもCセグメントは荷室容量やキャビンスペースの確保をしっかりとしているので、正直現状以上に狭くなると販売的に厳しくなりそう。
何を優先するか?マツダの選択が吉と出るかどうか?個人的には今回のモデルチェンジはブランドを大きく向上させたんじゃないでしょうか。広さよりかっこよさを優先する顧客、そこにお金が払われる。良いんじゃないでしょうか。
まっでも、広さ以外、各種の機能や内装、シャシーなど最高だと思います(xエンジンはまだ分かりませんが)。だから広さだけですよね、不満というか、トレードオフは。