国内でも次期型車のプロトタイプがメディアに公開され、じょじょに情報が明らかになった来ました。そこで次期アクセラの妄想の続きを。
超ハイテン使用比率を大幅に拡大
マツダは2019年に市場投入予定の次世代小型車向けボディーで、超高張力鋼板(超ハイテン)の使用比率を大幅に高める。引っ張り強度が780メガパスカル以上の鋼材の質量比率は、現行の18%から45%に拡大。特に同980メガパスカル以上の「ウルトラハイテン」は9%から36%と大幅に増やす。高強度な鋼材を増やしてボディーを軽量化し、燃費性能の向上につなげる。
マツダは2019年から投入する新しい商品群で、車の骨格を現行より1割以上軽くする設計技術を確立した。高性能鋼板の使用比率を2倍以上に高めた。燃費改善につなげる。(2017年10月17日付 《日経産業新聞》 )
超ハイテンの多用により、現行車より10%以上軽くなるとすると、20(AT)では1,310kgだったので、こちらの記事から骨格系の軽量化を28kg位だと推測します。
しかし、SKY-Xは、補機類も多く重くなりそうです。
SKYACTIV-X 2.0Lは30kg弱の重量増加
このエンジンルームに直列4気筒直噴 2.0リッター DOHCエンジンのSKYACTIV-Xが収まる。空気を大量に採り入れる(=リーンバーン化促進の)ために採用したルーツブロー式のスーパーチャージャーを前方に配置しているほか、補機類がぎっしり詰まったエンジンは全体が厚さ20mmほどの樹脂カバーで全体が覆われていて、さらに高圧縮(16.0:1)による大きめの燃焼音が漏れないよう吸音材で樹脂カバーはしっかり縁取りされている。
数値は語ってもらえなかったものの、諸々の情報から推察すると車両重量は比較車両よりもエンジン単体で20~30kg程度重いようだ。
SKY-G 2.0に対して20kg〜30kg増となっても、SKY-D 2.2よりは20kg以上軽いのかな?
仮に30kg増とすると、1310-28+30=1312 とほとんど変わらない数字になります。ただ、CX-5が新型になって40kg程度重量が増えていますので、次期アクセラでもどどっと増えるかもしれません。
あと…ハイテンを多く使うことはコスト増につながります。
次期型車は専用タイヤ
SKYACTIV ビークル・アーキテクチャーでよかった点は、路面からの入力がとても滑らかであること。専用設計(現在はトーヨータイヤを装着しているが、ブリヂストン/横浜ゴム/ダンロップタイヤなどとも開発中)のタイヤ(215/45R18でSKYACTIV-BODYの車両と同じサイズ)は、前述したようにタイヤの上下バネを低減して衝撃を吸収する。230kPaと比較車両(同サイズで空気圧は240kPa)よりも空気圧は低めだが、サイドウォールを指で押してみるとそれを差し引いたとしても明らかに柔らかい。担当技術者曰く「タイヤのコーナリングパワーは比較車両が履くタイヤと同じですが、トレッド面も専用タイヤはソフトなあたりになるように設計しています」という。
おや?専用タイヤだそうです。夏タイヤはともかくスタッドレスタイヤも専用設計? 輸出車も含めて考えるとそれなりの台数が出るかな? 専用と聞くと「コストアップ」か!と思ってしまいます。
価格は通常ガソリン以上ハイブリッド以下
国沢氏のブログを見ると、次期型車の価格レンジの予想が書かれていました。
SPCCIを搭載車が通常エンジン搭載の同クラス車と価格同じで、燃費ハイブリッド並なら文句なし! しかしSPCCIエンジン見たら、スーパーチャージャーやマイルドハイブリッドなど使うようだ。マツダに聞くと、価格は未定ながら通常エンジンとハイブリッドの中間くらいになる模様。
当時の20S(AT)の価格が、226.8万円でした。2.0ハイブリッドSが257万円です。価格差30万ですからSKY-X 2.0(AT)の価格は、おおよそ242万円ということですか?
20Sなので、「素」の2,000ccでの価格です。今風の「プロアクティブ」になると20万円アップでしょうか…すると、262万円くらい? このくらいの価格ならディーゼルよりもハードルが低く、普及の後押しになるかしら。
ところで、SKY-Xのバリエーションはどうなるのでしょう? 2,000cc以下も作るのでしょうか。上の2,500ccや3,000ccが作られる想像はし易いです。
コメント
1310kgの1割は131kgです。
材料置換で軽量化すると言ってるのは車体骨格なので1310kgではないです。
計算間違い先に指摘されてた、、、
マツダ曰くハイテン素材を用いても、重量が減る分コストカットにつながるため値段上昇は大してないらしいですね。
吸音材や内装、エンジンの質量を考えると、シャーシの軽量化はおよそ50-90 kg程度になるのではないでしょうか。