北京モーターショーで「マツダEZ-6」と「マツダ 創 ARATA」が発表されました。この2台からこのあとに登場するマツダ車について妄想することにします。
マツダEZ-6とARATAのそのあとについて
ベース車両があり、他メーカーと共同開発していることにあまり影響を受けない部分、マツダの根幹のなす部分で話を勧めたいのですが…。
今後のエクステリアデザイン
EZ-6のデザインスケッチも公開されましたが、VISION COUPEを彷彿とするボディサイドの抑揚、シグネチャーウィング五角形グリルの組み合わせのフロントセクション、左右のライトとそれを繋いだリアランプ類と中央に置かれたMAZDAの文字が特徴的なリアセクション。
ディテールに違いはあれど、ひとめでマツダ車だと分かる鼓動デザインが、BEVにも素直に継承されている点は、他メーカーのように急に無機質なエセ未来的デザインにならずにほっととします。
ただ、EZ-6の艶っぽさとは対照的にARATAは、よりフラットな面で構成されていて、現行だとMX-30やCX-50のように少し違った表現になっているように思えるので、鼓動デザインの解釈も引き続き異なる角度からのアプローチは続きますね。
大きめ(太め)なクラッディングは、そろそろ卒業して欲しいと思っているのですが…卒業は無さそうで少しがっかりです。
リアセクションのMAZDAの文字。ICONIC SPもそうでしたから、どうやら、今後の新型車ではマークから変更になるかもしれないですね。私はこちらのほうが好みです。
今回に2台にはベース車両の制約でヘッドライトの位置が、シグネチャーウィングの上ではありません。グリルの横あたりの位置に置く車が増えていますが、マツダも相乗りするのか。ICONIC SPのようなサイズでも性能的に問題がないのなら、ヘッドライトはシグネチャーウィングの上にあって欲しいと思っています。EZ-6のようだと「目元」のデザインの自由度は高まりそうですけどね。
バッテリー容量の足かせ
MX-30 EVモデルを発表した時の以下のマツダ説明。これを合理的に打ち消すことをしないと、巨大なバッテリーを載せることが出来ないと思っているのですが、実際はどうなるのでしょう。
中国市場向けは、きっとお構いなしなのでしょうけど、グローバル向けはそうはいかないと思います。BEVでは、100kmから200kmくらいの航続距離で、それにロータリーエンジンを載せたPHEVが航続距離の面でも本命にするというのは、不自然ですよね。
マツダでは、MX-30 EV MODELを「カーボンニュートラル化に向けた考え方を取り込んだ新しい考え方に基づき進化していくEVの第一歩」と位置付けており、開発の企画段階から製造過程や発電時の電源構成を考慮して、走行中のCO2だけでなく燃料の発掘や発電といったエネルギーの生成過程を含むWell to Wheel視点でのCO2削減が重要と考え、自動車の製造、物流、廃棄、リサイクルまでを含むLCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方に基づいて、CO2の削減とユーザーニーズを両立する最適な電池容量を検討。電力の再生エネルギー比率が高い欧州において、LCAでCO2をディーゼル車以下にすることを目指し、LCAのCO2の目標を達成しながら使用環境において実用的な航続距離を確保するための最適なバッテリー容量を35.5kWhとしたという。マツダ初のEV「MX-30 EV MODEL」説明会 バッテリー容量35.5kWhはCO2削減とユーザーニーズを両立する最適解 – Car Watch