
J.D. Powerは、2025年米国EV検討意向(EVC)調査の結果を発表しています。「EVを非常に購入したい」と答えた割合は24%で、2024年と同水準となりました。
J.D. Power、2025年米国EV検討意向(EVC)調査の結果を発表。充電環境に課題
EV購入意向は横ばい 関心は維持も普及は停滞
J.D.パワーが発表した「2025年米国EV購入意向調査」によると、「EVを非常に購入したい」と答えた割合は24%で、2024年と同水準となりました。関心は一定数維持されているものの、市場全体の成長にはつながっていない状況です。
担当ディレクターのブレント・グルーバー氏は、「価格や所有体験の理解を深めることが、普及拡大の鍵」と述べています。
EV検討者は情報に積極的 価格不安はやや後退
EVに前向きな消費者は、平均で2.9ブランドを比較検討しており、ガソリン車の2.5ブランドよりも広く調べていることがわかりました。また、価格の高さを懸念する人の割合は43%(前年比4ポイント減)、所有コストに不安を感じる人は33%と、改善傾向も見られます。
最大の壁は充電設備 価格と年齢層のギャップも
EVを選ばない理由で最も多かったのが「充電インフラの不安」(52%)で、これは前年と変わらず高い水準です。EVの使用経験がないまま「不便そう」と感じる層が多いことがうかがえます。
また、関心が高い25〜49歳層は、EVの主な価格帯を購入可能な高収入層とはややずれており、「欲しいけれど買えない」というミスマッチも課題となっています。
調査概要
この調査は、新車の購入またはリースを予定する米国の消費者8,164人を対象に、2025年1月〜4月にかけて実施されました。
2025 U.S. Electric Vehicle Consideration (EVC) Study | J.D. Power

