マツダの売上減少と高価格SUVへのシフト

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オーストラリアメディアが、高価格モデルにシフトした豪州マツダの売上が市場の成長に反して減少している点に着目した記事を載せていました。

マツダの売上減少と高価格SUVへのシフト

豪州マツダは、2024年上半期において、全体の市場が9%成長している中で4%の売上減少を記録しました。この減少は、マツダが、SUVラインアップをより高価格なモデルにシフトしたことによるものです。新しい高価格SUVは、従来の安価なモデルと比較して売上が落ちています。

高価格SUVの導入

マツダは、より高価格な新しいSUVモデルを導入しました。

  • CX-90;価格は約80,000ドルから始まり、最高100,000ドルを超えるモデルもあります。CX-90はフル生産に移行しており、販売開始から現在までに460台を出荷しましたが、以前のモデルであるCX-9の374台と大差ありません。
  • CX-80;この7シートSUVは、今年後半にラインアップに追加される予定ですが、最も安いバージョンでも約70,000ドルからの販売が見込まれています。
  • CX-70;年内に5人乗りバージョンのCX-90として導入予定ですが、シートが2つ少ない分売上が伸びるかは不明です。

これらの新しい高価格SUVは、以前のCX-8とCX-9に比べて高価ですが、1台あたりの利益率が向上し、売上減少を補うことが期待されています。

現行モデルの状況

現行モデルでは、以下の状況が報告されています。

  • CX-5:11,920台の販売を記録し、依然としてマツダのトップセラーモデルです。前年同期比で2.7%の増加を見せています。
  • CX-3:8,537台が販売され、前年同期比で6.3%増加しています。小型SUVとして根強い人気を誇ります。
  • BT-50:7,938台が販売されましたが、前年同期比で17.4%の減少となっています。商用車市場での競争が激化している影響が考えられます。
  • CX-30:6,174台が販売され、前年同期比で1.2%増加しました。小型SUVの需要は堅調に推移しています。

これらの現行モデルは、マツダの売上全体を支える重要なラインアップであり、各モデルが市場で一定の存在感を示しています。特にCX-5は、他のモデルを引き離してトップの座を維持しています。

今後の戦略

豪州マツダのヴィネシュ・ビンディ社長は、販売ランキングよりも年間10万台の販売を目指していると述べています。ランキングはその結果に過ぎないとの姿勢を示し、販売戦略を重視しています。また、より手頃な7シートモデルの導入も計画しており、CX-60、CX-70、CX-80、CX-90に続く新しいモデルの展開が期待されています。

マツダの現在の挑戦と新たな方向性は、オーストラリア市場におけるプレゼンスを再構築するための重要なステップです。今後の展開に注目が集まります。

 
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「より手頃な7シートモデル」って、次期CX-5から派生したCX-8の後継に相当するモデルだったら、苦笑するしかないですわ。

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