[特許]マツダ、電気自動車のパワートレインシステムについて特許を取得

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マツダは、ドライバーが、路面勾配や風向きなどの走行環境に関係なく、操作しやすいアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力できるようになる電気自動車のパワートレインシステムについて特許を取得しています。

マツダ、電気自動車のパワートレインシステムについて特許を取得

特許7510604 電気自動車のパワートレインシステム

本発明は、電気自動車のパワートレインシステムに係わり、特に、ドライバーによるアクセルペダルの操作に応じてモーターの出力トルクを制御する電気自動車のパワートレインシステムに関する。

背景

本発明は、電気自動車のパワートレインシステムに関し、特にドライバーのアクセルペダル操作に応じてモーターの出力トルクを制御するシステムについて述べています。従来技術として、ハイブリッド車両でのモーター出力制御がありましたが、電気自動車においても同様の技術が求められています。

課題

電気自動車では、モーターの出力トルクを固定の減速比で駆動輪に伝達することが多く、路面勾配や風向きの変化に対して一定車速を保つためにアクセルペダルの角度調整が必要となる。これにより、ドライバーの快適性や操作のし易さが損なわれる問題がありました。

解決手段

本発明は、以下の構成要素を含む電気自動車のパワートレインシステムを提供します。

  • モーター:主な動力源として機能します。
  • 動力伝達機構:モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達します。
  • アクセルペダル開度センサー:アクセルペダルの開度を検出します。
  • コントローラー:モーターおよびアクセルペダル開度センサーと電気的に接続されており、制御情報に基づいてモーターの出力トルクおよび回生トルクを制御します。
  • 操作スイッチ:ドライバーが運転中に操作可能な位置に設けられ、コントローラーと電気的に接続されています。

マツダ、電気自動車のパワートレインシステムについて特許を取得

マツダ、電気自動車のパワートレインシステムについて特許を取得

動作概要
  • コントローラーは、アクセルペダルの開度とモーターの出力トルクおよび回生トルクの関係を定義した制御情報に基づき、アクセルペダルの開度に応じてモーターの出力トルクおよび回生トルクを制御します。
  • ドライバーは、操作スイッチを使用して、この制御情報を変更することができます。操作スイッチは第1の操作(例:増加)および第2の操作(例:減少)を受け付け、これによりモーターの出力トルクおよび回生トルクを調整します。
  • 具体的には、第1の操作を行うと、同一のアクセルペダルの開度に対してモーターの出力トルクが増大し、回生トルクが減少します。逆に第2の操作を行うと、モーターの出力トルクが減少し、回生トルクが増大します。
  • 操作スイッチはステアリングホイールに設置されているため、ドライバーは運転中に簡単に操作できます。

この構成により、ドライバーはアクセルペダルの角度を調整することなく、走行環境に応じてモーターの出力トルクおよび回生トルクを適切に調整することが可能となります。これにより、路面勾配や風向きなどの変動があっても、ドライバーが望むトルクを容易に得ることができます。

効果

本発明により、ドライバーは路面勾配や風向きなどの走行環境に関係なく、操作しやすいアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力できるようになります。これにより、快適な運転操作と安全性が向上します。

 
特許7510604 | 知財ポータル「IP Force」(電気自動車のパワートレインシステム)

マツダ
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