マツダは、アメリカの厳しい排ガス規制をクリアするためにSKYACTIV-D 2.2に尿素SCRなどを採用したとのことです。
マツダはSKYACTIV-Dを北米に導入できずにいたのだ。そこで今回、北米仕様専用の燃焼制御や排出ガス浄化システム、具体的にはNOx吸蔵触媒と尿素SCRを採用することで北米の排出ガス規制をクリアした。
欧州向けは、一足早くSKY-D 2.2に尿素SCRシステムを採用しています。

マツダ、欧州向けSKY-D 2.2にも尿素SCRシステムを採用
マツダは、新型Mazda6の欧州投入に合わせ、CX-5のエンジンを見直し、SKY-D 2.2に尿素SCRシステムを採用しました。
2016年当時にアメリカ向けには、排ガス対策としてマツダが尿素SCRシステムを採用し、しかも、低コスト化に成功したとされていましたが…そこから、さらに3年近くかかるとは、ディーゼルゲート事件の影響は大きいですね。

マツダ、北米向けSKY-Dには尿素SCRシステムを採用か?(更新)
Car Watchの新型CX-5のプレスカンファレンスの記事で北米向けディーゼルエンジに関してほんの僅かですが触れていました。
尿素SCRシステムの他にNOx吸蔵触媒も使っています。どちらか一方ではなく両方使う必要があったんですね。
NOx吸蔵還元触媒は貴金属を触媒層に使用するため、酸化触媒と同等以上のコストがかかるが、ランニングコストまで含めれば尿素SCRより確実に低コストだ。このため、ミドルクラス以下の車両ではNOx吸蔵還元触媒が主流である。だが、今後厳しくなる排ガス規制を考えると、NOx対策の主流は尿素SCRへと移っていきそうだ。