AV Watchが行ったソニーモバイル鈴木社長へのインタビューの中で、サイズバリエーションについての件があります。未だに「Xperia Z Ultra」の後継機が出ていないのは、ユーザーにこのサイズが受け入れられなかったからと分析しているそうです。
タブレットからスマートフォンまで、デバイスのサイズバリエーションは、業界全体で見ると増える一方、大型化する一方に見える。その中でソニーも、色々なトライアルをしてきた。昨年は6.4インチディスプレイを採用した、いわゆるファブレットである「Xperia Z Ultra」を発売しているが、今年は後継機がない。田嶋氏はその結果から「あのサイズを使いこなすユーザーは、正直少なかった」と分析しており、それが後継機のない理由になっている。では、今後ソニーモバイルはどのようなサイズ戦略を採っていくのだろうか。
鈴木:他社のように「全部のサイズを埋める」ということはしないです。
色々な顧客のフィードバックを得たいですから、トライアルはします。昨年は6.4インチも出しましたし、今年は8インチも出します。
ただし「ここはイケる」と確信しているエリアとして、4.7インチ・5.2インチ、そして10インチがあります。こうした部分は確信をもってやっていきます。あとの部分は、市場を見ながら、「ソニーだからこその面白さ」を認められる製品になるなら、ブランド価値を認められるサイズであるなら、やる、ということです。
【西田宗千佳のRandomTracking】ソニーモバイル鈴木国正社長に聞く「4世代目Xperia Z」軸でのスマートデバイス戦略 – AV Watch
6インチクラスの新型を発表するメーカーもあれば、ソニーのように(一旦)見切りをつけたメーカーもあるんですね。
Z Ultraを使っていると、「タップして起動」や「スマートバックライト」のような機能だったり、カメラの写りの改善、LEDライト追加などが盛り込まれた後継機を期待してしまうのですが、これからは8インチを使えと言われても、それは無理な相談ですって。
ジャパンディスプレイでは、6.2インチの狭額縁を可能にするWQHDパネルを開発しているのですが…。
ところで、この動画は、2014/2/12に公開されているのですが、開発リリース自体は2013年10月24日にあります。そして動画の中で「来年度中に商品化したい」と話しています…時間がかかり過ぎじゃないですか?