マツダは、CX-60とMazda3の各種制御プログラム不良でエンジンを始動できないなどの不具合が発生するとしてリコールを届け出ています。
マツダのリコール・サービスキャンペーン等情報
CX-60、MAZDA3のリコールについて
リコール開始日
令和05年10月27日
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
- エンジン制御コンピュータにおいて、ハイブリッドシステムの起動条件が不適切なため、プッシュボタンスタートをオフしてから約8秒後にオンして再始動した場合、マイルドハイブリッド用バッテリーのリレー回路が接続できないことがあります。そのため、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、エンジン警告灯も点灯してトランスミッションがNレンジに固定され、走行できなくなるおそれがあります。また、プッシュボタンスタートをオフしてから約90秒以内はエンジンを始動できません。
- エンジン制御コンピュータにおいて、故障判定する条件が不適切なため、アイドリングストップによりエンジンが停止する際、アクセル操作等でエンジン停止が中断されると、一時的に燃料噴射気筒を正しく判定できなくなることがあります。そのため、その時に故障として誤判定することで、燃料噴射を禁止し、燃料噴射気筒を正しく判定するまで燃料が噴射できず、走行中の場合は車両が減速し、停車中の場合はエンジンが再始動できないおそれがあります。
- 電気駆動制御コンピュータにおいて、フェイルセーフの作動条件が不適切なため、プラグインハイブリッド用インバータの冷却異常が発生した場合にモータの運転を制限しても、インバータが過熱することがあります。そのため、そのまま使用を続けた場合、エンジン警告灯やハイブリッドシステム警告灯が点灯し、フェイルセーフが作動してモータの運転を停止する際、同時にエンジンの運転も停止し、走行できなくなるおそれがあります。
- ビューモニターユニットにおいて、システムの起動条件が不適切なため、起動時にサイド及びバックカメラに切り替えるシステムが起動しないことがあります。そのため、i-ACTIVSENSE警告灯が点灯し、ビューモニターユニット異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示されます。また、サイド及びバックカメラの映像が表示できないおそれがあります。
- ビューモニターユニットにおいて、システムの処理条件が不適切なため、再起動時にメモリをリセットできないことがあります。そのため、メモリ不足により画像処理が遅くなり、センターディスプレイの映像が乱れ、黒画になることで、サイド及びバックカメラの映像が表示できないおそれがあります。
対象車両
改善措置の内容
- 全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、電気駆動制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。併せてエンジン制御コンピュータの制御プログラムを、電気駆動制御コンピュータの対策プログラムに適応したプログラムに更新します。
- 全車両、ビューモニターユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、ビューモニターユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
その他の情報
- 不具合件数:①35件、②6件、③2件、④16件、⑤8件
- 事故の有無:無し
- 発見の動機:市場からの情報による