マツダは、エンジン出力や足回りの改善、MRCCなどの安全装備を改良した新型Mazda3を2020年11月19日から順次発売します。
Mazda3を多岐にわたって改良
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、昨年5月に発売した新世代商品第1弾「MAZDA3」を商品改良し、全国のマツダの販売店を通じて、一部のモデルを本日発売します。
「MAZDA3」は、「日常が鮮やかに輝くパーソナルカー」をコンセプトに、デザイン、走行性能、静粛性、質感などの基本要素を一新し、クルマならではの提供価値に磨きをかけたコンパクトカーです。
今回の商品改良では、走行性能と安全性の向上による、「走る歓び」の進化を図りました。
MAZDA3商品改良の概要
e-SKYACTIV X:ドライバーの意図に応える瞬発力を高めた自在感を洗練
- 「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼ全てのエンジン回転域でトルクと出力を向上。
- 最高出力は132kW(180ps)から140kW(190ps)に、最大トルクは224Nmから240Nmにそれぞれ向上。
- 高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性を向上。
- フロントフェンダーとリア部にe-SKYACTIV X専用のバッジを装備。
e-SKYACTIV Xの主要諸元
既存車への対応について
リリースにはありませんが、記事を読んでいると、先日の試乗会や今回の説明会では、OTAのような形ではなく、(リコールのときと同じく)ディーラーに車を持ち込んで書き換えるようになるだろうとのこと。
モーターファンには、「国土交通省は2020年8月5日、同年11月(11月23日から施行)からクルマの特定改造などの許可制度を開始すると発表しており、マツダはその許可が下りるよう相談している、という状況のようです。」とあります。
SKYACTIV-D 1.8:ディーゼルエンジンらしいトルクフルな走りを幅広いシーンで強化
- 最高出力を85kW(116ps)から95kW(130ps)に向上させるとともに、より広いエンジン回転域で力強いトルクを発揮する制御を行うことで、アクセルを踏み始めた瞬間の応答を大幅に改良。
- 高速道路での合流・追い越しなど、アクセルを踏み増し一気に加速するシーン(3000rpm~)において、より力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮。
- ディーゼルエンジンならではの高い経済性はそのままに、アクセル操作に対して遅れなくトルクを発揮し、ドライバーが意図したとおりにクルマが応答するように燃焼制御を見直し。
SKYACTIV-D 1.8の主要諸元
ドライビングダイナミクス
- すべての機種にわたって、コイルスプリングやダンパーの特性の改良により、サスペンション全体をより滑らかに動かすことで、路面から車内に伝わる振動を抑制し、ダイナミクス性能と乗り心地を向上。
フラット感を向上
また、リリースからは外れますが、これもモーターファンを読むと、「当初フラット感が足りないという課題があった。CX-30やMX-30で得られた知見をフィードバックしてしっかりフラットに走るように改良した」とあります。「硬い」くらいが調度いいと思っている私には、「柔らかい」と評されるまでになっていたらがっかりです。乗らないで買ったとは言え気になるわ〜
安全装備:安全・安心の向上
- 追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時等に運転疲労の軽減をサポートするCTSの作動上限車速を55km/hから高速域まで引き上げ。
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)の加減速制御を、より人間特性に合わせて滑らかに変更。
6速マニュアルトランスミッション(6MT)を「SKYACTIV-G 2.0」搭載車に追加
- 幅広いお客さまの要望にお応えできるように、MAZDA3 FASTBACK(ファストバック)の「SKYACTIV-G 2.0」搭載2WD車に、クルマを操る楽しさをよりダイレクトに感じられる6MTを追加設定。
100周年特別記念車 2020 ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)受賞記念モデル
- エクステリアカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック
- WCDOTY受賞記念モデル専用オーナメント(ご購入記念品として納車時に進呈)
発売時期
- SKY-G 1.5/2.0:2020年11月19日から
- SKY-D 1.8/SKY-X 2.0:2021年1月上旬以降
- FB SKY-G 2.0 6MT:2021年2月上旬以降
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雑感
ようやく商品改良が、発表・発売になりました!!!
今回の改良は、主にエンジン、足回りに焦点を当てたものだったためか、期待していた「ディミングターンシグナル」は、不採用でした。これはがっかり。
100周年記念xWCOTY受賞記念のダブルミーニングの特別仕様車のインテリアが白x赤でなかったら買っていたのになぁ、これも相当残念。滅多に無いですよ、こんな記念車! いや〜残念、残念。
エンジンスペックの一部は、リリースに書かれていますが、主要諸元表の肝心な部分が空白のままの発表とは…同じことの繰り返しで…ちょっと嫌な気分です。「パワーアップしたのに燃費は変わらず!」とか言って欲しかったのですがね(Xの特性ならありそうですが、無い?)。
Xのパワーアップは既存車対応するけど、D1.8は未対応…台数的にも分からないではないですが(CX-30もあるしね)…今後は、ソフトウェアアップデートは、全車対応になると嬉しいですね。年次改良なんて毎年自分の車が古くなるイベントがあるメーカーなので、特に。
発表のタイミングで、フルモデルチェンジしたBRZやN-ONEとか、インフィニティQX55なんて出てくるものだから、Mazda3の影が薄くなったかな? 上に挙げた車はどれも自分にとってはイマイチでした。