より走る仕様の国内向けMazda3「X」搭載車は、最終減速比が欧州(英国)仕様より低めになっています。これは国内向けの最適化によるものでしょう。
最終減速比が低く、走る仕様に?

出力は、国内外で大差ありませんでした。ギア比はどうかというと…。国内仕様と英国仕様の変速比・最終減速比を並べてみました。
国内仕様 | 英国仕様 | |
---|---|---|
1速 | 3.272 | 3.27 |
2速 | 1.947 | 1.95 |
3速 | 1.379 | 1.38 |
4速 | 1.000 | 1.09 |
5速 | 0.880 | 0.88 |
6速 | 0.680 | 0.68 |
後退 | 3.385 | – |
最終 | 4.388 | 3.85 |
変速比は4速を除いてほぼ同じです。最終減速比は、国内仕様が欧州仕様との比較で「低め」とは言っているものの、国内仕様どうしを比較すると、最終減速比では15S(6MT)と同じです。最終減速比が低めなのは、国内向けの最適化ですよね。
英国仕様Mazda3「X」搭載車のレビュー
AUTOCAR日本語版のレビュー記事は、冷静な記述とライバル比較がちょいちょい出ていくるのが良いです。このレビューからエンジン(走り)に関する部分、「X」や最近のマツダが大事にしている走り方を評価しているのかなぁ、と思う部分を引用すると、
ピークトルクは、自然吸気ガソリンエンジンとしては低い3000rpmから発生するが、ストールすることなく素早いスタートを切るならエンジンをかなり回さなくてはならない。そして、エネルギッシュに走るには、かなりハードにエンジンを働かせる必要がある。
加速はまちがいなくリニアで、スロットルレスポンスも良好。しかし、回転が上がっても、高回転での活気はあまりない。低回転からフルパワーで引っ張ると、3000rpmと5000rpmで多少は勢いが増すが、その後すぐに頭打ち感を覚え、スポーティさはほとんどない。
「X」はローギアでぶん回しても燃費の落ち込みが少ないのが特長のようなことを読んだ記憶があるのですが、「かなりハードにエンジンを働かせる必要がある」のは、マツダの狙ったとおりなのかも??
「加速はまちがいなくリニアで、スロットルレスポンスも良好」とも評しているのですが、「速くない」ことに不満があるようで…。このあたりは、旧来の価値観とマツダが模索しているものが少しずれているのは間違いないですが、むしろマツダが「X」の価値をどう浸透させるのかが課題だと思います。
コメント
欧州仕様のMTはCO2対応で、相当な燃費スペシャルなのでしょうね。
ATも同様ですかね?
ローギヤード化で、2.5G以上に走る仕様に成っている事を期待しています。