マツダは、CX-60のトランスミッションとエンジンの制御コンピュータにおいて不具合がありエンジンを再始動できないおそれがあるとしてリコールを実施しています。
マツダ、CX-60の制御コンピュータで複数の不具合
対象となるユーザーには、販売店から、ダイレクトメール等で案内がありますので、最寄りのディーラーと相談して、修理(無料)を受けましょう。対象車両については、「リコール情報検索」から車台番号を入力して確認できます。
CX-60のリコールについて(1)
リコール開始日
令和06年11月1日
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
- マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、モータによるEV走行中に停止したエンジンを再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがあります。そのため、エンジンを再始動するためのピストン停止位置からずれて再始動できないおそれがあります。
- マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、エンジンを停止してモータによるEV走行へ切り替わった直後に、停止したエンジンが再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがあります。そのため、エンジン回転が上昇せず、再始動できないおそれがあります。
- マイルドハイブリッド車のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリにおいて、バッテリ制御が不適切なため、バッテリ内部のセルに電圧差が生じることがあります。そのため、そのまま使用を続けると電圧差が大きくなり、エンジン始動時に故障判定してエンジン警告灯が点灯し、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、モータアシストが停止するおそれがあります。有車速アイドリングストップ時に故障判定すると、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがあります。
- ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、起動時の情報処理が終了せず、正常に起動しないことがあります。そのため、メータに複数の異常メッセージが表示され、空調やシートベルトリマインダー、360°ビューモニタが機能しないおそれがあります。また、エンジン警告灯が点灯し、高電圧バッテリの冷却も機能しないおそれがあります。
対象車両
改善措置の内容
- 全車両、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施します。
- 全車両、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施します。
- 全車両、エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正します。