マツダCX-60の硬い乗り心地はチューニング不足のせい?

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マツダCX-60の硬い乗り心地はチューニング不足のせい?マツダCX-60の乗り心地については、海外でのレビューも含めてイマイチです。それはマツダも受け止めていて、期待に応えようとしています。

マツダCX-60の硬い乗り心地はチューニング不足のせい?

マツダのフラッグシップSUV、CX-60のリヤサスペンションにはピロボールを採用している。登場当初からその乗り心地について物議を醸し、「硬すぎる」といった表現が多く見受けられる。マツダとしては理想とする走りを実現するために選んだ手段だが、うまくいった部分と、そうでなかった部分がありそうだ。それらをしっかり見極め、次に生かす。絶対に悔しいに違いない。でも起きていることを真摯に受け止め、前に進むしかない。開発の意図、そして世の中からの意見に対して開発陣はどう考えているのか。直撃インタビューにて明らかにしたい。

との書き出しで始まったインタビュー記事ではありますが、マツダ側の発言が、いつもマツダとは違って、少々気弱な印象を受けるのですが、文字起こしの際に書き手の気持ちが入ったとかは…無いですよね(汗)。

質問を割愛して、それぞれのコメントで気になったものを引っ張り出しました。

マツダ青木氏(操安性能開発部 主幹

  • バランス感覚を発揮するためにはある程度路面からの入力があって、体がリアクションするという前提で考えていました。ですので乗り心地に関しては、路面からの入力に対して少し甘くなっていたのかと…。
  • けっして乗り心地を硬くしたいという意図はないのですが、人間のバランス機能を発揮させるほうに考えが寄ってしまったのかと。脇の甘さがあったと思っています。
  • 確かに一般道をテストする総量としては追いついていなかったかもしれません。特に日本は認可を取ってからでないと一般道を走れませんので。でも欧州ではこれまでどおり。(乗り心地の件を)見極められなかったのは、どうしても欧州の場合、高速道路など比較的滑らかな路面が多いところもあり、そっちで得た印象に引っ張られていた可能性もちょっとあるのかなと思っています。
  • でも、ほかの足りなかった部分も。もう少し引いて物事を見る、そして次の進化を探していく。それは私だけではなく、開発に携わるすべてのエンジニアがそう思ってくれています。ですので、ぜひ期待してください。

マツダ奥山氏(シャシー開発部 シャシー先行技術開発グループ 主幹)

  • (リヤサスペンションにピロボール/ボールジョイントを使った乗り心地は)ただ、今となってはお客様の期待とギャップは確かにあるという部分も含めて考え直すところではあります。
  • お客さまのコメント、そして多くの記事、拝見しております。「悪い」と指摘された部分はすべて確認もして。ちゃんと期待に応えられるよう、日々仕事をしています。

 
マツダCX-60「足が硬い」問題を開発者に直撃…乗り味と乗り心地、その見極め | ドライバーWeb|クルマ好きの“知りたい”がここに

マツダCX-60のサスペンションや乗り心地については、こちらの記事も参考になりますが、生生しくて少し内容が難しいと思えます。

「全ての乗員が同一に動く」唯一のクルマ、CX-60:日経ビジネス電子版
CX-60が世の中に提案する「良い乗り心地」とは?:日経ビジネス電子版
議論沸騰のCX-60、開発者に超ロングインタビュー開始:日経ビジネス電子版
謎は解けた! マツダがCX-60のリアサスでやりたかったこと:日経ビジネス電子版
CX-60の記事を書こうとしたらとんでもないことになった:日経ビジネス電子版

それでも、結局は、最初の記事に戻って、不足する物事が重なってしまい、ユーザーの期待するものと乖離ができてしまっているということなのでしょう。

そして、私が一番気になるのは、こうした設計思想、設計の方向性などをマツダは、自分たちの言葉を使って丁寧な説明をしていない点です。コロナ禍のせいもあるとは思いますが、例えばFRベースAWDの雪中試乗会ってありませんでしたよね。なによりも、カタログやホームページにもなにもない点は、ひどいと思います。

試乗する現場、ディーラーでは、こんな説明をしてくれる営業さんはいらっしゃらないですよ。そもそも知っているのかさえ怪しいですから。

こんな私の愚痴は関係なしにCX-60はそこそこ売れてはいます。今後もコンスタントに売れ続けるには、次の商品改良時にマツダが目指した乗り心地の説明とワンセットにして欲しいですわ。

コメント

  1. ヒーユンジ より:

    CXー60は、乗り心地の問題だけで無く、他にも問題を抱えており大丈夫なのかと思うのとマツダの将来が少し心配でなりません。不慣れな技術を盛り込むと、それに伴う不具合はこれから先も出てくる事が考えられる為、しっかりと検証し、じっくりと熟成させた車作りを期待します。

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