マツダCX-60の素のディーゼルエンジンと素のガソリンエンジンの試乗車が、気軽に行ける範囲に配備されたので、早速、試乗してきました。
マツダCX-60 XD L Packageと25S L Packageを試乗しました
北海道には、CX-60の素のディーゼルエンジン車は、札幌市と旭川市に1台ずつしかありません。この後に増えてくるのかな?
マツダCX-60 XD L Packageを試乗。静粛性とは?
…という事で、札幌苗穂店に行ってきました。乗ったのは、マシーングレープレミアムメタリックのXD Lパケです。CX-60に乗ると、ハンドルとメーターのセンターが微妙にずれているのが毎回気になります。
トラックっぽい印象の乗り心地
エンジン音が、どかどか車内に入ってきますね。CX-5やCX-8ってこんなにうるさかったかな?、と思いながら走り出しの低車速で思いました。それにしても、動き出しのハンドルの重さは、スタッドレスタイヤを履いていても変わらないですね。
シッティングポジションの関係やどかどか入ってくるエンジン音のせいで、まるでトラックに乗っているかのように思いながら試乗コースを走ります。制限速度が低い市街地では、あまり加速を試せないです。残念。
「巡航」するような場面もなくて、エンジンが静かになりにくいシチュエーションではあるのですが、もっと滑らかに回るエンジンを体験したかったです。総走行距離が200kmちょっとというのも、滑らかさを感じにくい遠因だとは思います。
そう言えば、同乗した営業氏によると、DPF再生しているときはもっとうるさいとのこと。あぁ、それが嫌でガソリンに乗り換えたのに、やっぱりそうなんですか~
ダメダメなブレーキフィーリング
踏み込まないと効かないのは、いいとしても、踏んでいる間に効き具合を調整しにくくて、奥の方でないと効かないと思わせてしまうので、まるで安心感が足りないです。電制ブレーキだと、踏み始めから効いていることを実感しながら、減速度を調整できる(している)意識を持てるので、安心感があるんです。雰囲気は似ていますが、この素のブレーキは嫌いな部類です。電制ブレーキにもっとフィーリングを近づけて欲しいです。
自分の車に乗り換えて、ブレーキを踏むと「これ、これ」と納得して安心します。
マツダCX-60 25S L Packageを試乗。これが良い!
続けて、札幌店で25Sの試乗です。こちらは、ジェットブラックマイカの25S L Packageです。乗り始めから静かです。これです、これを求めていました!(笑)。静かですねぇ。静かなので滑らかに走っていると思ってしまいます。この25Sに積んでいるSKYACTIV-G 2.5は、CX-5のそれとはスペックが同じなんですね。
制限速度ぎりぎりまで加速しても、静かなままです。良いですねぇ。XD-HYBRIDに対してこのような感覚を期待していたんですよねぇ(結果は全然違っていました)。
ブレーキフィーリングは、XDと同じです。奥まで踏み込んでいる間の減速が弱くて、安心感が足りない感覚は一緒です。
CX-60のイチオシは25S Exclusive Mode
自分にとっては、ディーゼルの出来栄えがイマイチなので、現時点のCX-60のイチオシグレードをXD Exclusive Modeから変更して、25S Exclusive Modeにします。見積もると約460万円からですか…。
今回のまとめ
どうもCX-60は、まだβ版ではないかと思いたくなるような出来です。特に新しいパワートレインは…。同じようなことを同乗した営業氏も口にしていたような記憶が少し…。
短時間で、しかも舗装路面の試乗だったので、車がガタガタ揺れるシーンは皆無でした。なので、ダッシュボードや窓ガラスの組付け具合などを確認はできていません。ラージ商品群=高額商品なので、組み付けにはこれまで以上に注意しながら丁寧に行っていると思っているのですが、実際はどうなのでしょう?? 混流生産なのが気がかりではあります。
4種類のパワートレインを乗り比べてみて、結局、従来から使っているエンジンが最も安心できるというオチになってしまって残念です。もう少ししたら、最初に乗ったXD-HYBRIDを再度試乗してみたいと思います(売却されていなければいいのですが)。