北米マツダの2025年4月北米販売は21%増と好調。ただし、マツダの北米市場への依存度が高く、関税リスクへの懸念が残る状況です。
北米マツダ、2025年4月にCX-50を7,753台販売
米国販売、4月として過去2番目の好成績
北米マツダは、2025年4月の販売台数を37,660台(前年同月比21.0%増)と発表。これは4月として過去2番目に多い記録で、SUVを中心に好調が続いています。
主力SUVが好調:CX-90は過去最高
車種別では、CX-90が4月として過去最高の5,402台を販売。CX-50は7,753台、CX-30は6,261台と、いずれも4月としては歴代2位の記録となりました。
- 4月の販売台数としては過去2番目となる37,660台を販売
- CX-50は4月としては過去2番目となる7,753台を販売
- CX-30も4月として過去2番目となる6,261台を販売
- CX-90は4月として過去最多となる5,402台を販売
2025年4月北米マツダのSUV販売台数
- CX-30:6,261台
- CX-5:12,590台
- CX-50:7,753台
- CX-70:1,691台
- CX-90:5,402台
カナダ・メキシコでも販売拡大
カナダでは8,346台(前年同月比40.2%増)を販売、年初からの累計も27.2%増の24,884台と好調。メキシコでも4月は7,937台(同11%増)、累計では34,112台(同25%増)と順調に推移しています。
関税リスクが影を落とす
一方で、トランプ政権の関税政策再燃への懸念が広がっています。マツダはこれを受けて、アラバマ工場でのカナダ向けCX-50の生産を5月12日から一時停止する方針を発表。カナダが米国からの輸入車に報復関税を課す可能性があるため、販売価格上昇と競争力低下を避けるための措置です。
北米依存は約3割、リスク分散が課題
マツダの販売全体に占める北米市場の割合は30%以上と推定されており、今後の関税政策次第では業績に大きな影響が出る可能性があります。USMCA(米・加・墨協定)に準拠した部品調達などで対応を進めていますが、市場の多角化とリスク分散が中長期的な課題となりそうです。
Mazda Reports April Sales Results – May 1, 2025 | Mazda USA News