マツダは、手動運転装置「SeDV」を備えたを「CX-30」にも展開。運転の自由度を高め、より多くの人が快適に移動できる環境を提供します。さらに、「MX-30 SeDV」も改良され、2025年4月以降に発売予定です。
マツダ、CX-30に手動運転装置を備えた「SeDV」を追加設定
手動運転とペダル操作を切り替えられる新システム
「Self-empowerment Driving Vehicle(SeDV)」は、手だけで加速・減速ができる手動運転システムを搭載。従来のペダル操作に加え、リング式アクセルとレバーブレーキを採用することで、身体の状態や状況に応じて運転方法を自由に選べるようになりました。
運転方法の切り替えが簡単
- 手動運転モード(アクセルリング・レバーブレーキを使用)
- レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにすると、ペダルの代わりにアクセルリングでの操作が可能。
- 誤ってアクセルペダルを踏んでしまう心配がなく、安全性を向上。
- 通常運転モード(アクセル・ブレーキペダルを使用)
- フットブレーキを踏んでイグニッションをONにすると、従来のペダル操作が可能に。
- 家族や友人と運転を交代する際もスムーズに切り替えができる。
これにより、ドライバー自身が状況に応じた運転方法を選択できるとともに、健常者と一緒に交代運転しながらドライブを楽しむことも可能になりました。
直感的な操作で「意のままの運転」を実現
SeDVに搭載されるリング式アクセルとレバーブレーキは、細かい操作性と安全性を両立。これにより、従来の手動運転車よりもスムーズな運転が可能になります。
- 「リング式アクセル」(直感コントロール機能付き)
- ステアリング内側に設置されたリングを押し込むことで加速。
- 段階的な反力(押し込む強さに応じた抵抗)を設けることで、アクセル操作の感覚をつかみやすく調整。
- 長時間運転時の負担軽減にも配慮し、両手でハンドルを握ったままスムーズに操作できる。
- 「レバーブレーキ」(押し込み式)
- 力を入れやすい位置に配置し、自然な動作でブレーキ操作が可能。
- チルト&テレスコピックステアリングとの組み合わせで、運転姿勢や視界を最適化。
- 「ブレーキサポートボード」
- 肘を支えることで、安定したブレーキ操作をサポート。
- 細かいブレーキ調整がしやすくなり、より安全で快適な運転を実現。
車椅子からの乗り降りをよりスムーズに
さらに、SeDVには車椅子からの乗り降りをサポートする「移乗ボード」がオプションとして設定されました。
- 運転席・助手席のどちらにも設置可能(従来は運転席のみ標準装備)
- 乗り移り時に手や体を支える面積を確保し、足入れのスペースも考慮
- ワンアクションで折りたためるため、使わない時は邪魔にならない設計
- 衝突時の安全性にも配慮し、サイドエアバッグの展開に影響を与えない位置に配置
このように、移乗ボードの使い勝手を向上させることで、より多くのユーザーが安心して移動の自由を楽しめる環境を整えました。
「走る歓び」をすべての人へ
マツダは「走る歓び」をすべての人に届けることを目指し、より多くの車種にSeDVを展開。2022年に導入された「MX-30 SeDV」に加え、より幅広い層に人気のある「CX-30」にも設定することで、選択肢を広げました。
今後も、運転する喜びを多くの人に届けるための取り組みを続け、移動の自由をサポートしていくマツダの挑戦に注目です。
MAZDA NEWSROOMマツダ、「Self-empowerment Driving Vehicle」を「MAZDA CX-30」にも展開|ニュースリリース