マツダは10月4日、モータースポーツ技術を注ぎ込んだ特別仕様車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と、その高性能モデル「ROADSTER 12R」を発表しました。両モデルは、モータースポーツのノウハウを市販ロードスターにフィードバックした、ブランド初の量産モデルです。
マツダ、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」発表。サーキット直系の特別仕様ロードスター誕生

「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」は、幌付きロードスターとして初めて2.0リッター自然吸気エンジンを搭載したモデルです。標準仕様は184PS、ハイパフォーマンス仕様の「12R」では200PSを発生。吸排気系や冷却系が専用設計とされ、レスポンスと耐久性を両立しています。ビルシュタイン製ダンパーや専用剛性パーツも採用され、サーキットでも安定した走りを実現します。
電子制御面では、ヒールアンドトゥをサポートする回転制御や、特定操作で解除できるリミッターオフ機能など、モータースポーツ直系の制御を採用。見た目も空力性能を重視した専用エアロに、レイズ製鍛造ホイールを組み合わせ、走行性能と造形美を両立させています。
インテリアはアルカンターラ素材を多用し、スポーティかつ上質な空間に。12Rにはフルバケットシートやシリアルプレートを装備し、特別感を強調しています。販売はROADSTERが2,200台限定・先着順(5,265,700円)、12Rが200台限定・抽選販売(7,612,000円)で、10月24日より受注を開始。納車は2026年1月から順次行われる予定です。
マツダが“走る歓び”を象徴するロードスターに込めた、モータースポーツと量産技術の融合。その第一歩として、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」は、マツダファンにとって記念碑的な一台となりそうです。

