マツダは、自動車の軽衝突時におけるボンネットの損傷を抑制する新たな車体構造に関する特許を出願しました。従来構造の課題を踏まえ、クラッシュカンやクロスメンバの配置を工夫することで修理費の低減を図ります。
マツダ、軽衝突時のボンネット損傷を抑える車体構造の特許を出願
特許7715014 車体構造
背景
自動車の前部にはフロントサイドフレームやサブフレームが設けられており、軽衝突時にはクラッシュカンが変形して衝撃を吸収する構造が広く採用されています。しかし、クラッシュカンが潰れると衝突対象物が相対的に後方へ押し込まれ、強度の低いボンネット前端に当たりやすくなるという問題がありました。結果として、ボンネットの変形や交換が必要となり、修理費用がかさむという課題が残されていました。
課題
従来技術では軽衝突時にクラッシュカンが変形し、障害物が相対的に後退してボンネットへ接触するケースが多く見られました。ボンネットは骨格部材に比べ強度が低いため、わずかな衝撃でも容易に変形してしまい、交換や板金修理が避けられません。このような修理は高額で、ユーザー負担が大きいという実用上の問題が存在していました。そこで、軽衝突でもボンネットが損傷しにくい新しい車体構造が求められていました。
解決手段
マツダの特許は、前部と後部に役割の異なるクラッシュカンを備えた構造が特徴です。小さな荷重で先に変形する前部クラッシュカンと、より大きな荷重で変形する後部クラッシュカンを組み合わせることで、軽衝突時には前部のみが潰れ、後部は形状を保持します。さらに、後部クラッシュカンをボンネット前端より前方に配置する設計とし、障害物が押し込まれてもボンネットに接触しないよう工夫。クロスメンバや衝撃吸収部材も併用し、多段階で衝撃を吸収できる仕組みとしています。












効果
この構造により、軽衝突時にはボンネットの前端が障害物に接触する可能性が大幅に低減されます。結果として、従来のようなボンネットの変形や高額修理の発生を抑制でき、ユーザーの修理費負担が軽減されます。また、クラッシュカンや補助部材の段階的な変形で衝撃吸収性能を確保しつつ、車体全体の安全性を維持できる点も利点です。デザイン自由度を損なうことなく、実用性とコストメリットを両立する特許技術といえます。
めっちゃ既視感のあるフロントマスクが説明図に使われていますよね!
そして、めっちゃ電気自動車の構造を見せておいて、ボンネットの発明とか…説明図が間違っているんじゃね?って思っちゃいました。

