
マツダは、来春以降に投入予定の次期CX-5に、2,200ccのディーゼルエンジンを搭載しない方針を固めました。販売の主力でもあったDEを外す決断の背景には、電動化と大型車向け技術への戦略転換があります。
マツダ、次期CX-5でディーゼル廃止へ。電動化に集中
マツダ、次期CX-5でディーゼルエンジン搭載を終了へ
マツダが2025年春以降に投入を予定している新型CX-5(3代目)では、これまで国内販売の約半数を占めてきた2200ccディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)を搭載しない方針を固めました。
CX-5は2012年に登場し、マツダのディーゼル戦略の象徴的なモデルとして国内外で成功を収めてきましたが、時代の転換点を迎えています。
背景にあるのは「エンジン集約」と「電動化投資」
今回の判断の背景には、エンジンのラインアップを絞ることによる開発・生産の効率化があります。マツダは既に、直列6気筒・排気量3,300ccの大型SUV向けディーゼルエンジンへの開発集中を明言しており、小型〜中型向けの4気筒ディーゼルは徐々に整理される方向です。
3月の電動化戦略説明会では、「今ある6気筒をさらに高めていく」との発言もあり、CX-5の2,200ccやMazda2の1,500ccなど、かつての主力ディーゼルが縮小対象となっていることが示唆されていました。
マツダは、2030年までに約1兆5,000億円規模の電動化投資を計画しており、限られた開発資源を次世代の電動パワートレインやグローバル需要の高い分野に振り向ける構えです。
次期CX-5は「SKYACTIV-Z」と新ハイブリッドへ
ディーゼルを廃止する一方で、次期CX-5には次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」と、マツダ独自のハイブリッドシステムが搭載される予定です。これにより、従来のディーゼルユーザーにも納得の走行性能と燃費性能を提供しつつ、将来的な電動化にスムーズに移行できる体制が整えられます。
CX-5の役割は変わっても、戦略モデルの地位は維持
CX-5は、2012年の初代モデルで日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、「新しいディーゼル時代の旗手」として評価されました。今回のディーゼル廃止は一つの時代の終わりとも言えますが、マツダは同車を依然として中核SUVと位置付け、電動化と環境対応を両立するモデルとして再定義しようとしています。


コメント
あーあ、マツダ潰れたな・・・・・
なんで〜、ディーゼルだから好きで乗ってるのに、そりゃないよー。
米追加関税が25% 為替も円高基調に振れている。マツダに取って、この二つの影響はかなり大きい。恐らく2025年度決算は大幅赤字となるだろう。その場合、不要不急の開発投資は抑えざるを得ない。加えて高級化路線である。国内市場でもシェアを落とす可能性が高い。他の日本メーカーが、米追加関税に対し、ある程度準備していたのに対し、マツダはほぼ無策。経営方針を見直さざるを得ないのでは無いだろうか?
まあ、マツダはもう衰退していくね。ラージ商品群を未完成のまま発売し、売りっぱなしだから。
初期を購入したのはマツダファン。それを人柱にしてしまったら終わり。改善もろくにしなけりゃ新規ユーザーどころかマツダユーザーは二度とマツダを買わなくなるだろう