豪州マツダは、オーストラリア市場向けの2025年型CX-60を発表。新グレード追加と最大約1万ドル超の値下げを実施したほか、乗り心地や変速性能に関する改良も行い、ユーザーの不満に応える内容となっています。
豪州マツダ、2025年型CX-60を大幅値下げと改良実施
最大約10,000ドル超の大幅値下げ、新グレードも追加
豪州マツダは、オーストラリア市場向けに2025年型「CX-60」の価格と仕様を公開しました。新たにエントリーグレード「G40e Pure」を設定し、車両本体価格は$50,240(約500万円)からと、従来より最大$10,560の値下げが実現しました。ほかの既存グレードも$5,560〜7,560の価格引き下げが行われ、上位の7人乗り「CX-80」との価格差が縮められています。
顧客の声を受け、乗り心地と変速性能を改良
発売当初から指摘されていた乗り心地の硬さに対応し、2025年モデルではサスペンション設定が見直されました。後部スプリングのソフト化やダンパーの再調整により、快適性とハンドリングのバランス改善が図られています。さらに、マツダ自社開発の8速マルチクラッチATにはクラッチ制御の改良が施され、エンジンとモーター間の切り替えがよりスムーズになりました。
機能装備の整理とグレード体系の見直し
新設定の「Pure」グレードは価格重視で、一部装備が簡略化されています(人工皮革→布シート、電動テールゲート削除など)。中間グレード「Touring」も新設され、従来の「Evolve+ラグジュアリーパッケージ」に代わる位置づけです。また、「Evolve」にはVision Technologyパッケージ(運転支援系)が標準化され、装備充実を維持しつつ値下げを実現しています。
パワートレイン構成は変更なし
パワートレインは引き続き以下の3種類が用意されます:
- G40e:3.3L直6ターボ+M-Hybrid(ガソリン)209kW/450Nm
- D50e:3.3L直6ターボ+M-Hybrid(ディーゼル)187kW/550Nm
- P50e:2.5L直4+PHEV 241kW/500Nm
すべて8速AT+AWDの構成で、燃費性能も良好。PHEVは47.6km/L(2.1L/100km)という非常に低い燃費を実現しています。
初期納車は6月から、注文受付中
2025年型CX-60は、すでにオーストラリアで受注が開始されており、初回納車は6月を予定。新色「ジルコンサンド」を含む全8色のボディカラーも選択可能です。