マツダ、東南アジア輸送強化へ、広島港に物流拠点新設〜環境配慮と競争力確保

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マツダは、東南アジアへのKD部品輸送体制を強化へ。広島港に物流拠点を新設し、コスト削減・環境対応・競争力強化を目指します。

マツダ、東南アジア輸送強化へ、広島港に物流拠点新設


マツダは、東南アジアへのKD部品(ノックダウン生産用部品キット)供給体制を強化するため、広島港出島地区に新たな物流拠点を2026年12月に新設する計画を進めています。これは輸送効率の向上だけでなく、脱炭素化・競争力強化・地域活性化といった多面的な効果を見込んだ戦略です。

物流再編の狙い:直送ルート確保とコスト削減

現在、マツダのKD部品は広島港から輸出されていますが、韓国・釜山港などでの積み替えが必要なため、時間と費用がかさんでいます。広島港出島地区に物流機能を集約し、東南アジアへの直行便ルートを確保することが目標です。
国の試算では、直送化が実現すれば年間15億円の輸送コスト削減効果が見込まれています。

このため、マツダは現在の「海田地区KDセンター」を閉鎖し、出島地区へ移転。県も土地の売買契約を通じて、マツダの戦略を支援しています。

成長市場・東南アジアでの展開拡大

マツダは、今後も成長が期待される東南アジアでの生産・販売体制強化を加速。主な展開は以下の通りです。

  • タイ:既存工場に200億円超を投資し、年産10万台規模の小型SUVハイブリッド生産体制に刷新。
  • ベトナム/マレーシア:日本で生産終了したCX-8などをKD生産。
  • インドネシア:新たなKD拠点が近く稼働予定。

これらの拠点では日本やアジア向けのエントリーモデル生産が想定されており、国際分業によるマツダのグローバル戦略がより現実味を増しています。

環境への取り組み:サプライチェーン全体でカーボンニュートラルへ

輸送効率化の背景には、マツダが掲げる2050年カーボンニュートラル達成目標もあります。現在は完成車輸送にLNG燃料船を導入していますが、部品輸送においてもCO₂削減が急務です。

サプライチェーン全体での脱炭素には、港湾整備・輸送手段の見直し・物流の効率化が不可欠であり、今回の広島港出島地区への移転はその具体策の一つといえます。

 
KD部品を東南アジアに直送、マツダが強化する海上輸送体制|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

 

マツダ、広島港に新物流施設を計画、効率向上を目指す
マツダは、広島港出島地区に新たな物流施設を設置し、2026年12月から操業を開始する予定です。この新施設は、東南アジア向けの自動車部品輸出の効率化を目的としており、従来の海田地区から移転することで、コスト削減と輸送時間の短縮を図ります。
マツダ、広島港出島地区に物流施設を移転
マツダは、広島港出島地区に物流施設移転。東南アジア向け輸送を効率化し、コスト削減を目指しています。
マツダ
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コメント

  1. ヒーユンジ より:

    マツダは、地元広島をはじめ山口の防府工場、EV用電池工場を岩国市へ建設予定と、そのほとんどが瀬戸内海に面しています。やがて来るであろう南海トラフ地震による大津波が昨今懸念されていますが、マツダは津波に備えた策は講じているのだろうか?津波によって被害を受けると、大打撃をくらい生産もストップしてしまい、広島経済が混乱してしまうのではと心配しています。いくら離れているとはいえ、5〜6mの津波が押し寄せるだけでなく、狭い瀬戸内海では反射津波、つまり広島で受けた津波が四国に達し、四国で跳ね返った波がまた広島へと到達する、これは広島だけでなく瀬戸内海全体に言えることで、とんでもない被害が出る可能性もあります。そうならない事を祈ります。今日は悪い妄想ですみませんでした。