マツダが「ICONIC SP」ベースのロータリースポーツカーを市販化目前まで開発。技術面は完成段階、課題はビジネスとして成立するか否か。
マツダの新型ロータリースポーツ、量産化は目前か?
技術的には完成間近
マツダは、2023年に発表したコンセプトカー「ICONIC SP」をベースにしたロータリーエンジン搭載の新型スポーツカーの市販化を目指しています。Road & Trackの記事によると2ローター仕様の新型ロータリーエンジンを搭載するこの車は、“技術的にはすでに“ほぼ完成しているとのことです。
最大の課題は「ビジネスケース」
マツダCTOの梅下氏は「技術的には準備が整っており、あとはビジネスとして成立するかどうかが次のチャレンジ」とコメント。CEOの毛籠氏も、排ガス規制(米国LEV IV、欧州Euro 7)への対応が進展していることを明かしつつ、最終的な判断は採算性次第であるとしています。
リトラクタブルライト復活なるか?
ICONIC SPには、かつてのRX-7などを彷彿とさせる小型のリトラクタブルヘッドライト風カバーが装備されていました。デザイン部門の中山氏によれば、「技術的には実現可能」だが、安全基準など法規制をクリアできるかどうかが課題とのこと。ファンの期待に応えるには、もうひと押しが必要かもしれません。
ロータリー復活なるか?
この車が市場に出るかどうかは、「どれだけの人が求めてくれるか」にもかかっています。マツダはロータリースポーツカーを再び公道へ送り出すチャンスを掴もうとしており、ファンの後押しがその実現を後押しするかもしれません。