長安マツダの新型電動SUV「EZ-60」がついに姿を現しました。次世代の魂動デザインと先進空力技術が融合した意欲作は、4月23日の上海モーターショーで世界初公開される予定です。
長安マツダ、EZ-60を初披露〜魂動デザインが電動SUVで新境地へ
魂動デザインと空力が生む、幾何学と流線の新スタイル
4月10日、中国にて初めて公開された「マツダEZ-60」は、同社のデザイン哲学「魂動(こどう)」の世界観を受け継ぎつつ、EV時代にふさわしい革新をまとった新型SUVです。Dピラーに組み込まれた風道や電子ミラー、前後を貫く空気の流れを意識したエアロデザインにより、マツダが追求してきた造形美と機能性の高度な融合が図られています。特にDピラーの風道は、幾何学的で流れるようなラインを描き、空力性能の向上だけでなく、ビジュアルとしても印象的なアクセントとなっています。新たに採用された立体的なブランドロゴ「標識之翼」や、未来的なディテールを盛り込んだフロントフェイス、リアまで流れるダイナミックな曲面構成が特徴で、魂動デザインの進化形として、次世代マツダの方向性を象徴する1台となっています。
紫が描く未来と個性、都市に映える“走る芸術品”
今回のモデルでは、紫を基調とした新色ボディカラーも注目を集めています。薄暮の空やスミレの花を連想させるような幻想的なトーンは、見る角度や光の当たり方によって表情を変え、ラグジュアリーで個性的な存在感を放ちます。性別や年齢、文化の垣根を越えて「自分らしさ」を求める人々の感性に響く色として、マツダが新たに打ち出した挑戦的な提案だと言えるでしょう。そんなEZ-60は、単なる電動モビリティにとどまらず、都市での暮らしに寄り添う“芸術的プロダクト”として位置づけられています。たとえば春の並木道を走る紫の光の帯、あるいは静かな午後のカフェの窓辺に映る一台の車。その姿は、実用を超えて、所有する喜びや美的満足をもたらしてくれるものになるかもしれません。
上海モーターショーで世界初公開へ
EZ-60は4月23日、上海国際モーターショー(国家会展中心)6.1号館の長安マツダブースで正式に世界初公開される予定です。当日は内装やインテリジェント機能に関する詳細も発表されるとのことで、同ブランドの今後を占う一台として大きな注目を集めそうです。