マツダは2027年からタイで新型SUVの生産を開始し、日本を含む各国へ輸出する計画を進めています。現地メディアでは、このモデルが新たなコンパクトSUV「CX-20」ではないかとの憶測が広がっています。
マツダが2027年からタイで生産開始する小型SUVは「CX-20」なのか?
CX-20は、CX-30よりも小型で都市部向けのエントリーモデルとなる可能性があり、マツダの電動化戦略の一環としても注目されています。
タイ生産強化とマツダの新たな戦略
マツダは、タイのオートアライアンス(AAT)工場の生産能力を大幅に拡大し、年間10万台規模のSUVを生産できる体制を整える計画を発表しました。これにより、日本や東南アジア市場を中心に新型SUVの輸出拠点としての役割を強化します。現地では、この新型SUVがCX-20として投入される可能性が指摘されています。
さらに、マツダは2025年から2027年にかけて、電動車5車種をタイ市場に投入予定です。この新型SUVもハイブリッドまたは電動仕様を採用する可能性があり、環境規制が厳しくなる市場に対応する狙いがあると考えられます。
<タイで披露された、小型SUVのスケッチとプレゼンテーションの様子>
CX-20とはどんなモデルになるのか?
海外メディア「Motor.es」によると、CX-20はCX-30の下位モデルに位置付けられる小型SUVで、欧州市場を意識した設計になると予想されています。現在のマツダ2ハイブリッドがトヨタ「ヤリス」のOEM供給を受けたモデルであるのと同様に、CX-20もトヨタ「ヤリスクロス」をベースに開発される可能性があるとも噂されています。
また、デジタルクリエイターが制作したレンダリング画像では、CX-20がマツダの最新デザイン言語を採用したモデルとして描かれており、CXシリーズらしいスタイリングが期待されます。
CX-20はCX-30と共存できるのか?
CX-20が登場すれば、CX-30との市場バランスが気になるところです。CX-30は現在マツダのグローバルSUVラインアップで重要な役割を果たしていますが、今後のモデルチェンジや電動化戦略とどのようにすみ分けるのかが焦点となります。
また、CX-20の販売市場も注目されており、タイや欧州、日本向けのモデルとなる可能性が高いものの、北米市場への投入は未定です。今後のマツダの発表次第では、より詳細な情報が明らかになるでしょう。
まとめ
マツダがタイで新型SUVの生産を計画していることは確実ですが、それがCX-20なのかはまだ公式には発表されていません。しかし、現在の情報を総合すると、CX-20の登場は十分に考えられるシナリオといえます。今後の正式発表を待ちつつ、マツダの動向に注目していきましょう。