マツダは、本社工場の鋳造炉「キュポラ」において、ヤシ殻由来のバイオ成型炭を100%使用した実証運転を成功させました。これにより、化石燃料を使用CN操業に向けた大きな一歩を踏み出しました。
マツダ、新たな挑戦!鋳造炉を100%バイオ燃料で運用
鋳造業界初、100%バイオマス燃料での操業に成功
マツダは、CO2排出を抑えるため、本社工場にある鋳造の基幹設備「キュポラ溶解炉」の燃料を、化石燃料からヤシ殻由来のバイオ成型炭に全面的に切り替える実証実験を実施しました。その結果、安定した操業が可能であることが確認されました。100%バイオマス燃料による鋳造炉の操業は世界的にも前例がなく、マツダは地域パートナーや鋳造業界と協力しながら、この挑戦を実現しました。
地域と連携し、持続可能なエネルギー循環を構築
マツダは2030年度までに、バイオ成型炭などバイオマス廃棄物由来の燃料を活用したCN操業を目指しています。特に、地元での燃料調達と利用を促進する「地産地消エネルギー循環スキーム」の構築を進めており、2024年11月からは本社内のタリーズコーヒーや自動販売機からコーヒー豆殻を収集し、それをバイオ成型炭として活用する取り組みも開始しています。
サプライチェーン全体のカーボンニュートラルを目指して
マツダは、2050年までにサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを達成するために、「省エネルギー」「再生可能エネルギーの導入」「CN燃料の活用」の三本柱で取り組みを推進しています。今回のバイオマス燃料転換の成功は、その一環として重要なステップとなりました。今後も地域と協力しながら、持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続けていきます。