日刊自動車新聞が、マツダは販売低迷のため「SKYACTIV-X」の開発・生産を打ち切ると報じています。
マツダ、「SKYACTIV-X」の開発・生産打ち切るとの報道
マツダは、独自開発した「火花点火制御圧縮着火」(SPCCI)で〝理想のエンジン〟として売り出した「スカイアクティブX」エンジンの開発を止め、生産も追って打ち切ることを明らかにした。
有料記事の一部しか読めないのですが…打ち切る理由は、
搭載車種の販売が低迷している上、電動車シフトの中で開発の優先順位が低いと判断した。
とあります。
車重はディーゼルより重いし、パワーもディーゼルより劣るし、燃費もディーゼルには及ばない、そしてガソリン車としては高額な上、基本的にハイオクガソリンを使うと言う、何がメリット?!と、数字上の魅力はイマイチだったので、こうなることは、薄々分かっていたことだと思います。
ヨーロッパのようにガソリン車との価格差を戦略的に大きくしないという戦略も日本国内ではとらなかったので、なおさら敬遠されますよね…。
排気量2,000ccで最高出力200PS、20km/Lの低燃費…ここまで上げてくるかなぁと淡い期待をしていたのですが、残念です。
Xユーザーとしては、まずまずの燃費とパワー、吹き上がりの良さや排気音や過給音の心地よさ、巡航時の静粛性の高さなどポジティブ要素がある一方、ディーゼルぽいカラカラ音がしたり、ガーガーと異音が発生したり、エンジンが重くて軽快感に乏しいなどのネガティブな要素もあるという認識です。
私は「夢のエンジン」というロマンを求めて買っている(乗っている)ので、ネガティブな事も含めてまるっと楽しめています。それは、走行距離にも出ています。これまで所有したどのマツダ車よりも走っていますから。走り出すといつまでも乗っていたいと思わせてくれるエンジンなのに…残念です。
SKYACTIV-Zは、このような失敗を受けて開発されているのですから、それこそ楽しみですね。Xを開発した時に得られた知見・技術が生かされるでしょう。Xのネガティブの裏返しがZなら、パワーと燃費のバランスやエンジンの重量、環境性能、コストが多くのユーザーから歓迎されるような出来なのでしょうね!!
