マツダは、2025年6月開催予定の第159回定時株主総会に付議する役員人事を内定しました。経営の安定化と未来志向の体制構築を目指す、今回の役員体制の詳細をご紹介します。
マツダ、2025年6月予定の役員人事を発表
新体制の要点:経営の持続性と強化を目指して
今回の役員人事では、代表取締役会長および社長を含む役員構成が維持され、現行の経営方針を引き継ぐ形が見られます。特に、毛籠勝弘氏が代表取締役社長兼CEOとして引き続きリーダーシップを発揮するほか、ジェフリー・エイチ・ガイトン氏が財務部門を統括し、北米および欧州事業の強化に注力します。また、技術やサプライチェーン分野においては、向井武司氏や梅下隆一氏が重要な役割を担い、カーボンニュートラル推進とものづくり改革に貢献します。
カーボンニュートラル推進とDX対応のさらなる加速
今回の人事では、カーボンニュートラル推進および技術革新における責任者が明確化されました。最高サプライチェーン責任者(CSCO)の向井武司氏を中心に、ものづくりとサプライチェーンの変革を進める体制が整備されます。また、最高技術責任者(CTO)の梅下隆一氏が研究開発を統括し、持続可能な技術革新をリードします。これにより、マツダは環境問題への対応を加速させ、業界内での競争力をさらに高めることを目指します。
監査体制の充実と社外取締役の役割強化
監査等委員である取締役には、田中浩憲氏が新たに加わり、監査機能の充実を図ります。さらに、北村明良氏、柴崎博子氏、杉森正人氏、井上宏氏といった社外取締役候補者が引き続き独立性を担保しながら、透明性の高いガバナンス体制を支えます。これにより、マツダの経営はより信頼性の高いものとなり、株主や顧客に向けた責任ある経営が実現されます。
退任役員への謝意と次世代への期待
今回、廣瀬一郎氏および渡部宣彦氏が退任予定となっています。両氏はこれまでの経営を支え、マツダの発展に多大な貢献をしてきました。その功績に感謝するとともに、新しい役員体制がこれまでの基盤を活かしつつ、さらに成長を遂げることが期待されます。
MAZDA NEWSROOM役員人事に関するお知らせ|ニュースリリース
2025年4月1日付の人事異動を行った後に、さらに役員の変更があるんですね。新たにCTO(最高技術責任者)になる梅下氏は、3月31日までは、常務執行役員電動化推進担当だったのが、4月1日に専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)研究開発統括、ものづくり変革統括補佐になり、株主総会で取締役専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)研究開発統括、ものづくり変革統括補佐になります。
開発部隊の責任者が入れ替わる人事となるので、何かしらの変化が出てくるかもしれません。これまでの廣瀬氏との違いが気になります。