マツダは、アメリカ市場のニーズに応えるため、2ローターロータリーエンジンの開発を進めています。さらに、新型スポーツカーや次世代エンジン「SKYACTIV-Z」の導入計画も明らかになりました。
マツダ、アメリカ市場向け2ローターロータリーエンジンを計画
2ローターロータリーエンジンの必要性とアメリカ市場
シングルローターではパワー不足
マツダCEOの毛籠氏によれば、アメリカ市場では、シングルロータリーエンジンでは顧客の求めるパワーを満たせないと判断されています。そのため、同社は2ローターロータリーエンジンの開発に着手。これにより、より多くの電力を生成し、発電専用エンジンとしてアメリカ市場のニーズに応える構想を描いています。
2ローターロータリーエンジンの設計と機能
この新しい2ローターロータリーシステムでは、ローターが別々のチャンバー内で回転し、一つのシャフトで接続されます。ICONIC SPでも採用されたこのシステムは、車両を直接駆動するのではなく、電力を生成してバッテリーを充電し、電動モーターで駆動する仕組みです。
アイコニックSPと次世代スポーツカーの展望
アメリカ市場を意識したスポーツカー開発
ICONIC SPは、2ローターロータリーシステムを搭載したコンセプトスポーツカーで、最大出力365馬力を発揮。ほぼ完璧な50:50の重量配分を実現しています。このコンセプトモデルは、目立つためにやや大きめに設計されましたが、量産モデルではマツダMX-5(ロードスター)と同程度のコンパクトなサイズになる可能性があるとされています。
次世代エンジン「SKYACTIV-Z」の詳細
ターボ非搭載の自然吸気エンジン
マツダは2027年に「SKYACTIV-Z」と呼ばれる新型エンジンを投入予定です。このエンジンはターボチャージャーを採用せず、厳しい排ガス規制をクリアしながらも高出力を維持する、画期的な設計となっています。従来の「SKYACTIV-G」や「SKYACTIV-X」に代わるものとして、次世代の内燃機関をリードする存在になると期待されています。
コメント
ロータリー、スカイ-Z等2025年から2027年頃にかけて、これまでモデルチェンジを見送ってきた車種の、そしてニューフェイス車の登場、つまりマツダの大反転攻勢が始まります。多少の不安はあるものの、大いに期待しています。