マツダ、内燃機関と電動化の融合で未来に挑戦

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マツダ、内燃機関と電動化の融合で未来に挑戦

マツダは、2025年3月期 第2四半期決算を発表。その中で今後の内燃機関や電動化の開発について説明しています。次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」を2027年に投入予定とのことです。

マツダ、内燃機関と電動化の融合で未来に挑戦

マツダは、内燃機関技術と電動化を両立させ、持続可能な未来を目指しています。次世代エンジン「SKYACTIV-Z」や電動化ラインナップ強化の取り組みにより、多様な顧客ニーズに応えるべく新たな展開を進めています。

電動化ラインナップの強化を計画


マツダは、消費者の電動化への関心に応え、電動化ラインナップの強化を進めています。まず、CX-50にはトヨタ製ハイブリッドシステムを搭載したモデルが追加され、市場投入が目前です。次期CX-5には、マツダ自社製ハイブリッドシステムが導入予定であり、さらにラージモデルにも技術展開を検討中です。

また、マツダ初の専用BEVプラットフォームを活用したバッテリーEVは2027年導入予定で、共通構造によりPHEVへの派生も視野に入れています。さらに、中国のパートナー・長安汽車と共同で、BEVおよびレンジエクステンダーEVの「MAZDA EZ-6」の市場導入準備が進行中であり、次のクロスオーバーSUV開発も順調です。

電動化と内燃機関の融合戦略


マツダは、電動化時代においても、内燃機関技術を進化させ続けています。特にロータリーエンジンのエミッション適合性を高める取り組みでは、困難な挑戦に果敢に取り組んでおり、良好な進捗を見せています。さらに、SKYACTIV-GやXの後継として新型「SKYACTIV-Z」4気筒エンジンを開発中であり、この技術は将来的に直列6気筒エンジンにも移植する計画です。エンジンの選択と集中を進め、種類を段階的に集約し、効率化を図ります。

このSKYACTIV-Zエンジンはラムダワン燃焼を採用し、広範囲でスーパーリーンバーン燃焼を実現することで高い熱効率を達成し、優れた環境性能と走行性能を提供する設計となっています。欧州のユーロ7規制や米国のLEV4・Tier4といった厳しい環境規制への対応を目指し、2027年の市場投入を計画しています。

さらに、電動化体制の強化の一環として、2023年11月に「電動化事業本部」を発足し、現在は300名を超える規模に拡大しました。これにより、事業戦略や技術開発を一貫して進め、従来の組織構造を7レイヤーから3レイヤーへと簡素化し、仕事のスピードも倍速で進めています。また、ロータリーエンジン開発グループの再結成に加え、ソフトウェア人材の採用強化のため、R&D部門や人事採用部門を東京に移転し、希少人材へのアクセスを強化しています。

これらの取り組みは、2030年に向けた経営方針の具体化・具現化として進められており、計画は概ね順調に進捗しています。今後も変化する電動化や経営環境に対応し、柔軟な計画変更を可能としながら、適切なタイミングで意思決定を行う方針です。

 
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