マツダは、車両のドアハンドルがドアパネルと面一になる格納機構を備え、操作性を向上させる新しいドアハンドル構造の特許を取得しました。この構造は、故障時にもハンドルの一部を押し出して操作できる設計が特徴です。
マツダ、車両ドアハンドルの格納・操作性向上に関する特許を取得
特許7563207 車両のドアハンドル構造
背景
従来のドアハンドルレバーには、シーソー式の回転機構があり、回転軸の一端が回動する仕組みが使われていましたが、ユーザーがレバーを握る領域が狭く、操作性に問題がありました。また、操作性向上のためにドアハンドル全体を外に突出させる構造もありましたが、モーター故障時には凹溝を設ける必要があり、外観が損なわれる課題がありました。
課題
既存のドアハンドル構造では、操作性が悪いだけでなく、故障時にレバーを引き出すための凹溝が必要でデザイン性も損なわれるという問題がありました。これらを解決するため、ハンドルの操作性を向上させつつ、故障時にも外観を損なわないドアハンドル構造が求められています。
解決手段
本発明では、ドアパネルから出没可能なレバーと駆動装置を備え、レバーが格納時にはドアと面一になる構造を採用。故障時にはレバーの一端を押圧することで、ハンドルの一部が突出し、ユーザーが把持できる仕組みが実現されています。これにより、凹溝を設ける必要がなく、ハンドル操作が可能です。
効果
この構造により、レバーの操作性が向上し、故障時にも簡単にレバーを把持できるようになりました。また、ドアパネルに凹溝を設ける必要がないため、デザイン性も維持され、フラッシュサーフェイス構造を実現することができます。