マツダの人気SUV「CX-5」の次世代モデルが、オーストラリア市場に登場予定。新たなハイブリッド技術を搭載し、環境規制に対応しながら、ブランドの上級モデルへの架け橋としての役割も果たします。
次世代マツダCX-5がオーストラリアに登場予定!ハイブリッド技術で市場に挑む
次世代CX-5の登場を正式発表
豪州マツダは、同国市場に次世代CX-5が導入されることを正式に発表しました。これにより、CX-5がCX-50に取って代わられるとの噂が否定されました。マーケティング責任者のアラステア・ドーク氏によると、次世代CX-5の開発は順調に進んでおり、発売が期待されています。このSUVは、マツダが進める高級SUVラインアップのCX-60やCX-90と並行して販売される予定です。
ハイブリッド技術で環境規制に対応
次世代CX-5には、マツダ独自のハイブリッド技術が搭載される見込みです。現在、米国と中国で販売されているCX-50に採用されているトヨタ製ハイブリッドシステムではなく、マツダが独自開発したシステムが搭載される予定です。プラグインハイブリッドではなく、トヨタRAV4ハイブリッドと競合する効率的な選択肢となることが期待されます。オーストラリア市場での厳しい環境規制に対応するため、ハイブリッドモデルの導入は必須となるでしょう。
CX-5の戦略的役割と今後の展望
マツダにとって、CX-5は単なる売れ筋モデルにとどまらず、顧客をより高級なSUVラインアップに導く重要な役割を担っています。ドーク氏は、「多くの顧客が、CX-5の上級グレードを選んだ後、次のステップとしてCX-60やCX-90などのより高価なモデルへと移行している」と語っています。次世代CX-5は、この顧客層を維持しつつ、新たな規制や市場ニーズに対応するために、さらなる進化を遂げて登場する予定です。
オーストラリアのNVESとマツダCX-5への影響
オーストラリアの「新車両効率基準 (New Vehicle Efficiency Standard, NVES)」は、環境規制の一環として導入される予定の政策で、国内で販売される新車の二酸化炭素 (CO2) 排出量を段階的に削減することを目的としています。具体的には、各自動車メーカーに対して販売する車両の平均CO2排出量に上限を設定し、その基準を超えた場合には罰金が科される仕組みです。
NVESの目的と背景
この基準は、オーストラリアが気候変動対策の一環として、温室効果ガス排出量を削減するために導入するものです。多くの先進国では既に導入されている車両効率基準が、オーストラリアではこれまで存在していなかったため、遅れて導入される形になります。具体的には、自動車メーカーが販売する新車全体の平均CO2排出量を一定の基準以下に抑える必要があり、その基準は年々厳しくなる見通しです。
NVESの仕組み
NVESでは、メーカーが販売する車両の排出量が基準を超える場合、メーカーは罰金を支払う必要があります。ただし、電気自動車 (EV) やハイブリッド車 (HEV) の販売台数が多ければ、全体の排出量平均が下がり、基準を満たしやすくなります。これにより、メーカーは低排出車両の導入を積極的に進めるインセンティブを持つことになります。
マツダCX-5への影響
オーストラリア市場における次世代CX-5の開発には、このNVES基準が大きな影響を与えると予想されています。ハイブリッド技術が搭載される理由の一つは、この基準をクリアし、罰金を回避するためです。特に、トヨタRAV4ハイブリッドが成功を収めている市場において、マツダが競争力を維持するためには、低排出のハイブリッドモデルの導入が不可欠です。
NVESの導入により、オーストラリア市場ではさらに環境に配慮した車両の需要が高まり、それに応じたモデルが登場することで、自動車業界全体が変化することが期待されています。
コメント
ハイブリッド化、安全機能満載、コネクティド化、今の車はそこまでいる?CO2排出量を減さなければならない絶対条件を除けば、さほど必要としない機能だってあるはず!点検出した時に借りた代車に乗ると、何かしらの警告音が鳴り、今のは何の警告?と考えながら運転し、これが代車だから許せるが自分の愛車が常に警告音を発する様になる事を思うと許せないかもです。よって機能ありきで車両価格が上昇するのは避けて頂き、装備を省いた廉価版としてで無く、本当の意味でのベース車を設定し、買い求め易いグレードを幾つか設定して欲しいです。あっ、それと車両の肥大化もやめて欲しいと常々思う次第です。