マツダは、2024年3月期 通期決算を発表しました。いろいろな指標で過去最高です。ラージ商品群とアメリカ市場の好調と為替のおかげです。
マツダ、2024年3月期 通期決算を発表。もろもろ過去最高
総括
四半期決算でも「過去最高」が並んでいましたが、通期として売上高、営業利益、当期純利益が過去最高となりました。アメリカ市場で過去最高の販売台数を記録したこと、それにラージ商品群が絡んでいることなどがプラスに働いています。ただし、品質問題から338億円もマイナスになっています。
2024年3月期実績
台数実績
北米市場だけで全体の約三分の一近くの販売台数です。地域の人口比で考えると、まぁ、こんなものとも言えなくもないです。そうすると、欧州(EU圏)が売れていないですね。
財務指標
はい、もろもろ過去最高です。
営業利益変動要因
もっともプラスに働いた要因は、台数・構成です。北米市場で約11万台のプラスでCX-90が全体の12%くらいでしょうか。ただしCX-90の利益率は他の倍になるそうなので、平均的なCX-30とCX-50のそれぞれの販売台数を足したくらいのインパクトにはなるかもしれないです(かなりざっくりした感覚で)。
コスト改善+248が、品質関連費用-338でチャラになってしまっているのは、とても痛いです。為替+535が、原材料費-326を上回っているのはラッキーでしたが、結局のところ、利益率の高い車を数多く売るという、至極根本的ことが大切と言う事ですね。
2030経営方針
PJASE1の進捗具合を説明です。
兎にも角にもラージ商品群を売っていくことに力を入れます。
そして、世間の波に乗れるように(ストロング)ハイブリッド車を投入することと、専用プラットフォームのBEVを3年後には発売にこぎつけたいようです。
各市場の動向
国内では、「高品質な商品を世に送り出す」ことが、一丁目一番地ですね! 高額車で度重なるリコールはいただけません!
アメリカでの成功事例を他市場に応用することは出来ないのでしょうか。