SCSKは、同社の「QINeS-BSW」がマツダMX-30 Rotary-EVに採用されたと発表しています。
マツダ、MX-30 Rotary-EVにSCSKの「QINeS-BSW」を採用
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭、以下 SCSK)は、マツダ株式会
社(本社:広島県安芸郡府中町、代表取締役社長兼 CEO:毛籠 勝弘、以下 マツダ)の「MAZDA MX-30 Rotary-EV」に、SCSKの「QINeS-BSW」が採用された事をお知らせいたします。
マツダとSCSKはソフトウェアとハードウェアを分離調達し、電動駆動ユニット開発の内製化推進にむけて、2019年より日本初のAUTOSAR 準拠の国産車載ベーシックソフトウェア「QINeS-BSW」の適合検証を開始し、「QINeS-BSW」をマツダ仕様の「MNOS(Mazda Network Operating System)」に対応させ、ロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッド「MAZDA MX-30 Rotary-EV」に採用されました。
QINeS-BSWについて
自動車メーカーやサプライヤーにとって、ソフトウエアの生産性向上と品質確保が大きな課題になっています。これらの解決策として、自動車メーカーやサプライヤーは車載システムの標準規格である「AUTOSAR」や「Automotive SPICE」など、大規模かつ高信頼性ソフトウエアを効率的に開発する新たな開発手法などに注目し、積極的に取り組んでいます。QINeSは、高品質・高効率な車載ソフトウェア開発を支える、AUTOSAR準拠のBSW(Basic SoftWare)を中心とした一連のソリューションです。
- AUTOSARとは
欧州自動車メーカーを中心に、車載ソフトウェアの共通化を目指し2003年に設立された団体のことです。 また、車載ソフトウェアの共通化を実現するためのプラットフォームの仕様名称でもある。 - Basic Software(BSW)とは
ECUの基盤となる基本ソフトウェアで、様々な機能を提供する役割がある。
MNOS(Mazda Network Operating System)について
MNOSは、ベクターのAUTOSAR BSW(基盤ソフトウェア)「MICROSAR」を、マツダの仕様に対応させたソフトウェアだ。同社向けECU(電子制御ユニット)を開発するサプライヤーがMNOSを活用することで、効率的にECU開発ができる。
トヨタの車載OSアリーンとの関係はどうなっているのでしょうか。