マツダは、2023年度 省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」と「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。
マツダ、省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」と 「省エネルギーセンター会長賞」を受賞
2023年度 省エネ大賞(主催:一般財団法人省エネルギーセンター、後援:経済産業省)において、マツダ株式会社(以下、マツダ)の「鍛造コンロッド歩留まり改善による省エネ」が、「資源エネルギー庁長官賞(省エネ事例部門)」を受賞しました。また、「『汚れを落とすだけで省エネ・CO2削減』冷却塔局所洗浄技術の全社展開」が、「省エネルギーセンター会長賞(省エネ事例部門)」を受賞しました。
受賞概要
省エネルギーセンターのホームページから、受賞したテーマについての概要を追記しています。
資源エネルギー庁長官賞(省エネ事例部門)
エンジンの鍛造コンロッド生産を担う社員が現場で省エネ取り組みを行うサークル活動において金型への材料投入位置のバラツキを低減させた結果、材料歩留まりの改善につながり、省エネルギーを達成した活動の事例です。
- テーマ:鍛造コンロッド歩留まり改善による省エネ
- 概要:本事例は、自動車工場の鍛造ラインにおける省エネ取り組みである。同社のコンロッド製品は、円柱状鋼材を所定の長さに切断後、高周波誘導装置により1,250℃まで加熱し、5種類の金型を用い鍛造プレスを行っている。このプロセスでは強度確保や搬送のためのバリ発生も必要であるため製品歩留まりは56.3%となっていた。しかし、このバリ発生にはバラツキによる搬送トラブルが多く、この改善のため材料長さの余裕をとるといった対応により歩留まりにも悪影響を及ぼしていた。主な取り組み内容は①材料バラツキやズレの発生要因の徹底分析と原因特定。②ロボットハンドのガタつき改善のため、クランプ開口部への離型剤・スケール侵入防止に着手。③段替え時のロボットティーチング方法の徹底した見直し。結果として、月42件あった搬送不良をゼロとし材料歩留まりを1.5%の改善となる57.8%とし年間3kLの省エネを達成した。生産を担うサークルメンバーが他部署と連携し地道な維持管理の延長線上での検討・改善を行い成果を上げた点が評価できる。
省エネルギーセンター会長賞(省エネ事例部門)
ビル空調などの冷却塔メンテナンスにおいて、洗浄が必要な個所のみ循環洗浄する冷却塔局所洗浄技術を開発、全社省エネ活動として展開してエネルギー消費量の改善を達成した事例です。
- テーマ:『汚れを落とすだけで省エネ・CO2削減』冷却塔局所洗浄技術の全社展開
- 概要:本事例は、同社に200台以上ある冷却塔の局所洗浄技術を開発、適用することにより大幅な省エネを達成した取り組みである。同社では、総使用エネルギーの25%を空調エネルギーが占めていることから、かねてより省エネ運用や改善に取り組んできた。しかしながら、近年の厳しい気温環境変化もあり、現場における空調環境悪化が顕在化、この改善のためこれまで手薄になっていた冷却塔管理に着目し、新たな局所洗浄方法を見い出し適用を行った。具体的な取り組みとしては、①経年劣化により低下した既存設備の性能を回復する「効率改善」②こまめなコントロールで省エネと快適性を両立する「運用改善」③取り組みのPDCAを加速させるための「効果の見える化」について、全社省エネ協業活動として展開した。結果として活動前の8.4%にあたる1,904kLの省エネを達成した。
MAZDA NEWSROOM2023年度 省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」と「省エネルギーセンター会長賞」を受賞|ニュースリリース
省エネ大賞の目的
本表彰事業は、事業者や事業場等において実施した他者の模範となる優れた省エネ取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するものです。この表彰事業では、公開の場での審査発表会や受賞者発表会、さらには全応募事例集や受賞製品概要集などを通じ、情報発信や広報を行うことにより、わが国全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。
表彰式と受賞事例発表会
表彰式
- 2023年1月31日(水)10時から12時
- TOC有明 EASTホール 4F
受賞事例発表会
省エネ事例部門の経済産業大臣賞、資源エネルギー庁長官賞、中小企業庁長官賞、各受賞者の発表動画をオンラインにて配信
- 2024年2月中旬から3月末
- 視聴無料