マツダは、アルミフレームで構成された車両の車体構造に関する特許を取得しています。REを搭載する2ドアスポーツカーを実現する裏付けとなる技術と見られます。
マツダ、2ドアスポーツカーの車体構造に関する特許を取得
特許7384065 車両の前部車体構造
- 課題
この発明は、フレームの結合部へのせん断方向の荷重入力を抑制しつつ、荷重入力が最も大きい斜突時(オブリーク衝突時)に乗員への減速度(いわゆるG)の抑制を図ることができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。 - 解決手段
この発明による車両の前部車体構造は、サスペンションダンパ支持部と、アッパアーム支持部と、ロアアーム支持部と、が形成されるサスペンションハウジングを備えた車両の前部車体構造であって、上記サスペンションハウジングを車室構成部材に連結する複数のフレームを設け、該複数のフレームは、上記サスペンションハウジングの上部を上記車室構成部材であるヒンジピラーの前側部に連結する上部外側フレームと、上記サスペンションハウジングの下側部を上記ヒンジピラーの下側部に連結する下部外側フレームと、上記サスペンションハウジングの上部を上記車室構成部材であるダッシュパネルの車幅方向内側上部に連結する上部内側フレームと、上記サスペンションハウジングの下部を上記ダッシュパネルの車幅方向内側下部に連結する下部内側フレームと、上記サスペンションハウジングの上端を上記ヒンジピラーの上端に連結する上端外側フレームとで構成され、上記上端外側フレームは、斜突時に車両平面視でZ字状折れを促進するように、車幅方向外方へ膨出する湾曲形状に形成されるとともに、上記上端外側フレームの車幅方向外側部に縦方向に延びる折れ促進ビードを備え、上記下部内側フレームは、斜突時に車両平面視でZ字状折れを促進するように、前記下部内側フレームの車幅方向内外両側面部に、車両前後方向のオフセットした位置に縦方向に延びる折れ促進ビードが形成されたものである。
特許7384065 | 知財ポータル「IP Force」(車両の前部車体構造)
これまでの一連の特許などから、2ドアスポーツカー向けと判断しています。説明中に「アルミ押出し材から形成された角パイプ」との表現があります。
REを搭載すると言っても、現状では発電機としての役目ですけど…。カーボンニュートラルな燃料さえ使えば、まずは、そこそこの燃費でも、後ろめたさを感じずに内燃機関を利用できるんですよね? さて、どうなるかなぁ。
MAZDA ICONIC SPと特許と...実現可能性
各メディアの取材などにより、マツダが公式に明らかにした概要やスペック以外のことも少し分かってきました。また、量産に向けた裏付けを特許に見ることもできます。
マツダ、「MAZDA ICONIC SP」の量産を視野に開発
日経新聞の記事です。マツダは、ジャパンモビリティーショー2023で発表した「MAZDA ICONIC SP」の量産を視野にいれてるそうです。