マツダは、ハイブリッドを想定したロータリーエンジンの排気構造に関する特許を出願しています。
マツダ、ハイブリッドを想定したロータリーエンジンの特許を出願
特開2023-153565 ロータリーピストンエンジン
本発明は、ロータリーピストンエンジンに関する。
- 課題
排気通路の振動を抑制できるロータリーピストンエンジンを提供することを目的とする。 - 解決手段
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、前後方向に延びるエキセントリックシャフト回りを回転するロータおよび当該ロータを収容するロータ収容室を有するエンジン本体と、前記エンジン本体から排出された排気が内側を流通する排気通路とを備えたロータリーピストンエンジンにおいて、前記エンジン本体は、前記ロータの外周を囲むロータハウジングと、前記ロータハウジングの前後方向の両側に設けられる一対のサイドハウジングと、前後方向と直交するエンジン幅方向について前記一対のサイドハウジングの一方側の外側面にそれぞれ開口して共通の前記ロータ収容室から前記排気通路に排気を導出する一対の排気ポートとを備え、前記排気通路は、前後方向に延びる形状を有し且つ前記一対の排気ポートに共通して接続された第1排気通路と、前記第1排気通路の前端に接続されて当該第1排気通路よりも下流側の前記排気通路を構成する第2排気通路とを備え、前記第1排気通路は、エンジン幅方向の前記一方側に凸となる湾曲形状を有するとともに、前記一対の排気ポートの前後中央と前側の前記排気ポートとの間の第1位置からこれよりも前方の第2位置までの特定領域の厚みが当該第1排気通路の他の部分よりも厚くされている、ことを特徴とする。






発明を実施するための形態として、次のような説明があります。
本実施形態に係るエンジン1は、車両に搭載される。例えば、エンジン1は、モータを車輪の駆動源として備えるハイブリッド車両に搭載される。本実施形態では、車両に搭載される、モータ等を含むパワートレインシステム200にエンジン1が組み込まれている。具体的に、パワートレインシステム200は、図2に示すように、エンジン1と、発電機202、減速機203と、モータ201とを有する。発電機202は、エンジン1により駆動されて発電し、バッテリ(不図示)を充電する。モータ201は、バッテリからの給電によって回転する。減速機203は、モータ201の回転を減速して車輪に伝達する。本実施形態では、エンジン1は、上記のように発電機202を駆動する装置として利用される。
特開2023-153567 | 知財ポータル「IP Force」(ロータリーピストンエンジン)
関連特許
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ロータリーピストンエンジンにおいて排気通路をエンジン本体の周辺にコンパクトに且つ安定して配設できる排気構造を提供することを目的とする。 - 特開2023-153567 エンジンの吸排気構造
簡単な構成で吸気通路に付与される熱害を抑制できるエンジンの吸排気構造を提供することを目的とする。
マツダは、ロータリーエンジンを使ったハイブリッドは小型であることを強調していますが、これをフロントに収めるのであれば、車内の広さは変わらないですよね。どうせ、ロングノーズデザインは継承するのでしょうから(笑)。
特許の中には、リアにロータリーエンジンを置くものもあるので、その時はコンパクトさを活かすことが出来るかな?


コメント
今年のジャパンモビリティショーにマツダは、スポーツタイプのコンセプトカーを出品する様ですが、他のメーカーからは多彩なコンセプトカーが顔を揃える中にあって少しさみしいショーとなりそうです。そのかわり、2025年のショーは、マツダにとって華やかなショーとなるに違いないと確信しています。そこでロータリーの立ち位置もはっきりすると思います。