マツダは、冷却器及び加熱器が収容される空調ケーシングを小型化しつつ、2列目シートの乗員及び3列目シートの乗員の快適性を向上できる空調装置の特許を取得しています。
[特許]マツダ、3列シート車用の空調装置の特許を出願
特開2023-130860 車両用空調装置
- 課題
3列シートの自動車では、2列目シートの乗員と3列目シートの乗員用として、運転席及び助手席用の空調装置(前席用空調装置)とは別に、後席用空調装置が設けられる場合がある。ところが、後席用空調装置は、インストルメントパネルよりも後方の車室内に配設する必要があり、前席用空調装置が配設されるインストルメントパネル内部のような大きな空間を後席用空調装置のために確保するのは困難である。
このため、後席用空調装置の空調ケーシングは小型化する必要があり、そのように大きさが限られた空調ケーシングの内部において冷風及び温風を狙い通りに混合可能な広いエアミックス空間を形成することは難しく、また2列目シートの乗員と3列目シートの乗員のそれぞれの上半身及び足下に所望温度の空調風を供給するのは難しい。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、冷却器及び加熱器が収容される空調ケーシングを小型化しつつ、2列目シートの乗員及び3列目シートの乗員の快適性を向上させることにある。
- 解決手段
空調ケーシング30の車両後側の上部に2列目シート用ベント吹出口30dが形成され、空調ケーシング30の加熱器32よりも車両後側の下部に3列目シート用ベント吹出口30eが形成されている。バッフル50が空調ケーシング30内におけるエアミックス空間R4に配置されている。バッフル50には、温風を2列目シート用ベント吹出口30dへ導く温風案内部51と、加熱器32の上方を車両後側へ流れた冷風を3列目シート用ベント吹出口30eへ導く冷風案内部52とを有している。
特開2023-130860 | 知財ポータル「IP Force」(車両用空調装置)
CX-90とCX-80を念頭に置いたような特許のように見えます。