マツダは、流生産にも使用できるサスペンションとその組立てに関しての特許を取得しています。
マツダ、混流生産にも使用できるサスペンションの組立てに関する特許を取得
特許7264081 車両のサスペンション装置の組立て方法及び組立て装置並びに混流生産ライン
サスペンション装置が他の車体構成品と干渉したり、サスペンション装置や他の車体構成品に無理がかかることを避けながら、コイルスプリングを車体とサスペンション部材の間に介装できるようにする。
上記課題を解決するために、サスペンション部材の姿勢を変化させて車体との間にコイルスプリングを挿入するにあたり、その姿勢変化を車体に対する相対的関係で規制するようにした。
このようにサスペンション部材の姿勢変化量が車体との相対的関係で規制されるから、車体搬送装置の摩耗等によって車体の位置や姿勢が常に一定ではなくても、サスペンション部材の姿勢を変化させたときに、サスペンション装置が他の車体構成品と干渉したり、サスペンション装置や他の車体構成品に無理がかかることは避けられる。すなわち、そのようなトラブルを招くことなく、サスペンション部材の姿勢を変化させて、車体とサスペンション部材の間にコイルスプリングを挿入することができる。
上記組立て方法は、複数車種の車両の組立てが行なわれる混流生産ラインにおいて、実施することができ、上記組立て装置は混流生産ラインにおいて使用することができる。
本発明によれば、サスペンション部材の姿勢を強制的に変化させて、車体とサスペンション部材の間のコイルスプリングを介装する部位の間隔を拡大させたとき、サスペンション部材と車体又は車両部品を繋ぐ繋止部材が張り状態なることによって、上記姿勢の過度の変化が規制される。すなわち、サスペンション部材の姿勢変化量が車体との相対的関係で規制される。従って、車体搬送装置の摩耗等によって車体の位置や姿勢が常に一定ではなくても、サスペンション装置が他の車体構成品と干渉したり、サスペンション装置や他の車体構成品に無理がかかるというトラブルを招くことなく、サスペンション部材の姿勢を変化させて、車体とサスペンション部材の間にコイルスプリングを挿入することができる。
特許7264081 | 知財ポータル「IP Force」(車両のサスペンション装置の組立て方法及び組立て装置並びに混流生産ライン)
マツダが、ライン設計をする際には混流生産を前提にしなければならないので、そういう難しさや苦労は他メーカーよりは多いでしょうね。