マツダは、四国電力などとカーボンニュートラルで注目されるアンモニアの導入と利活用を進める協議会を設置を発表しています。
マツダを含む7社がアンモニアの導入と利活用を進める協議会を設置
「波方ターミナルを拠点とした燃料アンモニア導入・利活用協議会」設置について
四国電力株式会社、太陽石油株式会社、大陽日酸株式会社、マツダ株式会社、三菱商事株式会社、波方ターミナル株式会社及び三菱商事クリーンエナジー株式会社は、愛媛県今治市所在の波方ターミナルのクリーンエネルギー供給拠点化に向けた検討を行うべく、三菱商事株式会社と四国電力株式会社を共同事務局とする「波方ターミナルを拠点とした燃料アンモニア導入・利活用協議会」(以下、協議会)を設置することに合意しました。なお、愛媛県、今治市、西条市、新居浜市、四国中央市にもオブザーバーとして協議会に参画頂きます。
この協議会では、波方ターミナルの既存LPGタンクをアンモニアタンクに転換して、2030年までに年間約100万トンのアンモニアを取り扱うハブターミナルにすることを想定の上、スケジュールや法規制上の課題の整理、効率的な波方ターミナルの活用、需要拡大策等について検討を行っていくとのことです。
日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言以降、火力発電所におけるアンモニア混焼利用や、一般産業での熱電利用、水素ステーションでのアンモニアクラッキング技術など、アンモニアに対する期待は高まっており、四国・中国地域においてこのようなアンモニアの利活用を進める上では、効率的なサプライチェーンの構築実現のため、ハブとなる供給拠点として波方ターミナルは重要な役割を担うことができるとしています。
MAZDA NEWSROOM「波方ターミナルを拠点とした燃料アンモニア導入・利活用協議会」設置について|ニュースリリース
なぜアンモニアが注目されているのか?
NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)のホームページにアンモニアが注目される理由がまとめてありました。それによると、
- 燃やしても二酸化炭素が発生しないという点
NH3という分子式に見られる通り、アンモニアには炭素(C)が含まれていません。いくら燃やしてもCO2が出ないのは、次世代エネルギーとしてとても魅力的です。 - 基本的な運搬方法が確立されている点
アンモニアを燃料として利用する場合においても、従来利用されてきた設備を活用できます。 - アンモニアは水素の製造にも活用できる点
アンモニアは窒素原子と水素原子で構成されていますので、分解すれば水素を取り出すことができます。
また、火力発電所での利用についての説明がありました。一読するといいかもしれません。