[特許]マツダ、ロータリーエンジンの構造に関する特許を取得

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マツダは、燃費改善を図りつつ低負荷運転領域等の燃焼安定性を向上可能なロータリーエンジンに関する特許を取得しています。

マツダ、ロータリーエンジンの構造に関する特許を取得

特許7223317 ロータリピストンエンジン

本発明の目的は、燃費改善を図りつつ低負荷運転領域等の燃焼安定性を向上可能なロータリピストンエンジンを提供することである。

  • 課題
    サイド吸気ポートとサイド排気ポートとを採用したロータリエンジンでは、見かけ上、両ポートのオーバーラップ期間を解消することができるものの、吸気作動室に持ち込まれるダイリューションガスの影響を十分には排除することができない虞がある。
    即ち、排気作動室から吸気作動室に変移する際にロータハウジングの内周面とロータのフランク面との間に形成されたデッドボリュームに滞留した状態で吸気作動室に持ち込まれる残留排気ガスと、ロータ側面のサイドシールが吸気ポートと排気ポートとを同時に跨いだ際にサイドシールとオイルシールの間の隙間を介して吸気作動室に流入する吹抜排気ガスとが存在するため、吸気作動室内に存在するダイリューションガスを完全に解消することは現実的に困難である。
  • 解決手段
    クランク軸回りに回転可能なロータと、このロータの外周を囲むロータハウジングと、前記ロータの前記クランク軸方向両側に配設され且つ前記ロータ及びロータハウジングと協働して作動室を形成する1対のサイドハウジングとを備えたロータリピストンエンジンにおいて、前記1対のサイドハウジングのうち一方のサイドハウジングに形成された第1吸気ポートと、前記一方のサイドハウジングに形成され且つ前記第1吸気ポートよりもリーディング側に配置されて閉口時期が遅い第2吸気ポートと、前記第1吸気ポートを開閉制御可能な第1制御弁とを有し、低負荷運転領域において前記第1制御弁が閉弁状態に保持されることを特徴としている。

    このロータリピストンエンジンでは、前記1対のサイドハウジングのうち一方のサイドハウジングに形成された第1吸気ポートと、前記一方のサイドハウジングに形成され且つ前記第1吸気ポートよりもリーディング側に配置されて閉口時期が遅い第2吸気ポートとを有するため、簡単な構成で吸気遅閉じ機構を構成でき、燃費を向上することができる。
    前記第1吸気ポートを開閉制御可能な第1制御弁を有し、低負荷運転領域において前記第1制御弁が閉弁状態に保持されるため、低負荷運転時、吸気作動室のリーディング側領域に第2吸気ポートから吸気を導入することができ、この導入した吸気を用いてリーディング側領域に偏在するダイリューションガスをトレーリング側領域に移動させることができる。これにより、アイドル運転領域や低負荷運転領域等の燃焼安定性を向上している。

マツダ、ロータリーエンジンの構造に関する特許を取得

マツダ、ロータリーエンジンの構造に関する特許を取得

マツダ、ロータリーエンジンの構造に関する特許を取得

特許7223317 | 知財ポータル「IP Force」(ロータリピストンエンジン)

 
この特許(発明)のロータリーエンジンは、2ローターです。仮に1つのローターの排気量が830ccなら2つで1660ccですね。例えば、下記の特許(発明)は、エンジン走行モードとモーター走行モードをスイッチで切り替えることができるロータリーハイブリッドAWDスポーツカーを想定しています。すると…妄想して顔がにやけてしまいます。

「8C」の登場で、こういった妄想が想像に近くなっていることだけでも嬉しいです。

[特許]マツダ、ロータリーハイブリッドAWDスポーツカーに関する特許を出願
マツダは、ロータリーエンジンで直接後輪を駆動できるハイブリッド車の特許を出願しています。インホイールモーターで前輪を駆動するAWDスポーツカーを想定しているようです。
マツダ
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