マツダは、一連のシステムに電子ルームミラーを含む車両用表示装置の特許を取得しています。
マツダ、電子ルームミラーを含む車両用表示装置の特許を取得
特許7220979 車両用表示装置
本発明は、車両用表示装置に係わり、特に、自車両周辺の画像を表示する車両用表示装置に関する。
- 課題
従来の表示装置においては、人間が本来見ることのできない俯瞰画像を表示する。したがって、その俯瞰画像を見たドライバが、自車両と周辺の他車両や障害物との位置関係を把握、認識するためには、経験や推測に基づく脳内での情報処理が必要となる。即ち、従来の表示装置による画像では、自車両周辺を直接視認した場合と比較して、周辺の他車両や障害物と自車両との位置関係や距離を直感的に把握しにくいという問題がある。本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車両に設けられたカメラにより撮影した自車両周辺の画像を表示するときに、他車両や障害物との位置関係や距離をドライバがより直観的に認識可能な自車両周辺の画像を表示することができる、車両用表示装置を提供することを目的とする。
- 解決手段
本発明の車両用表示装置は、車両周辺の画像を表示する車両用表示装置であって、画像を表示する表示手段と、車両の周辺を撮影する複数のカメラと、複数のカメラにより撮影された画像を合成して単一画像を生成し、単一画像に、車両の前端又は後端の車幅方向左右角部を模擬した部分を含む半透明又は不透明のマスク画像を重畳して表示画像を生成し、表示画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、マスク画像は、車両の側面の構造を模擬した半透明の部分と、車両のサイドウィンドウを模擬した部分とを含み、サイドウィンドウを模擬した部分の透過率は車両の側面の構造を模擬した部分の透過率よりも低い。
このように構成された本発明においては、表示制御手段は、複数のカメラにより撮影された画像を合成した単一画像に、車両の前端又は後端の車幅方向左右角部を模擬した部分を含む半透明又は不透明のマスク画像を重畳して表示画像を生成するので、ドライバが直感的に把握し易い単一画像において、自車両周辺の他車両や障害物と自車両との位置関係を、自車両の角部を模擬したマスク画像との関係で表すことができる。これにより、車両に設けられたカメラにより撮影した自車両周辺の画像を表示するときに、他車両や障害物との位置関係や距離をドライバがより直観的に認識可能な自車両周辺の画像を表示することができる。また、マスク画像は、車両の側面の構造を模擬した半透明の部分と、車両のサイドウィンドウを模擬した部分とを含み、サイドウィンドウを模擬した部分の透過率は車両の側面の構造を模擬した部分の透過率よりも低いので、車両側方の他車両や障害物を表示しつつ、それらの他車両や障害物と自車両との位置関係を、車両の側面の構造を模擬したマスク画像との関係で表すことができると共に、ドライバがサイドウィンドウを通して目視により確認可能な領域は透過率を低くし、ドライバが認識すべき情報量を低減することができる。これにより、他車両や障害物との位置関係や距離をドライバがより直観的に認識可能な自車両周辺の画像を表示することができる。
特許7220979 | 知財ポータル「IP Force」(車両用表示装置)
この発明が、電子ルームミラーを採用したCX-90に関するものかは定かではありません。たまたまタイミングよく特許を取得できただけでしょうね。
電子ルームミラーもそうですが、電子サイドミラーってまったく普及しませんね。そんなに必要じゃないんですかね?? 電気自動車のおまけのような感じでの採用が見られるだけでというのが…。
この発明と同時期に複数の車両用表示装置を出願しています。

[特許]マツダ、複数の車両周辺の画像を表示する装置に関する特許を出願
マツダは、車両周辺の画像を表示する車両用表示装置に関する特許を6件出願しています。