マツダは、FRをベースとするハイブリッドAWD車が正面から衝突した場合にも、ラジエーターの後方に配置された高電圧部品が損傷されにくい車両用冷却装置に関する特許を取得しています。
マツダ、FRベースハイブリッドAWD車の車両用冷却装置に関する特許を取得
特許7205800 車両用冷却装置
本発明は、車両用冷却装置に関し、特に、車両の車体前部に搭載される車両用冷却装置に関する。
- 課題
車両前部に配置されたラジエータの後方には、高電圧部品が配置されており、万一車両が正面から衝突した場合に、脱落したラジエータが後方の高電圧部品を損傷してしまう虞がある。このため、車両の正面衝突時において、高電圧部品を保護する必要がある。この問題は、ラジエータを傾斜させた状態で車両に搭載した場合に、ラジエータ後方の高電圧部品とラジエータが干渉しやすく、高電圧部品の保護の必要性が高くなる。従って、本発明は、車両が正面から衝突した場合にも、ラジエータの後方に配置された高電圧部品が損傷されにくい車両用冷却装置を提供することを目的としている。 - 解決手段
本発明は、車両の車体前部に搭載される車両用冷却装置であって、車体の前部に取り付けられ、車両用の冷却水を冷却するためのラジエータと、車体の前部であって、ラジエータに対し、車両の前後方向後ろ側に配置された、高電圧が作用している高電圧部品と、車両用の冷却油を冷却するために、車両の前後方向において、ラジエータと高電圧部品の間に配置されたオイルクーラーと、ラジエータ及びオイルクーラーの両側部を夫々支持する、側面視において略L字形に屈曲された2つのサポート部材と、を有し、ラジエータはサポート部材の長辺に取り付けられ、オイルクーラーはサポート部材の短辺に取り付けられ、サポート部材は、車体の一部を構成する第1クロスメンバに取り付けられていることを特徴としている。
前輪にはインホイールモーターを装着していることもあり、48V以上の高圧電流がながれるハーネスがラジエーター裏を通るんですね。ラジエーターを寝かせて配置せざるを得ないくらい車両前方が低いならスポーツカーやセダンといった乗用車を想定しているようです。気持ちとしては、次期ロードスターあたりなのかなぁと…。