CX-60を特集する2022年マツダ技報をななめ読み

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CX-60を特集する2022年マツダ技報をななめ読み

2022年マツダ技報(MAZDA TECHNICAL REVIEW)が発行れました。Vol.39となる今号は新型CX-60が内容の中心になっています。

CX-60を特集する2022年マツダ技報をななめ読み

CX-60が搭載する直列6気筒ガソリンターボエンジンや直列6気筒「X」の話題はこの技報には載っていませんでした。掲載する内容は国内向け?と思ったらCX-50の話題はあるので、発表(発売)前だと載せないんでしたっけ? CX-60は、シャシーからエンジン、トランスミッション、安全機能にいたるまで本当にALL NEWな車なので話題には事欠きませんね。実際に昨年よりも目次が多いです。

2022年マツダ技報(MAZDA TECHNICAL REVIEW)

特集として2022年ニューモデルの新型CX-60を、論文・解説としてCX-50のMazda intelligent Drive Selectの開発、Kinematic Posture Control (KPC)の開発などを掲載しています。
目次
巻頭言
特集:MAZDA CX-60
  • CX-60 の紹介
  • CX-60 のデザイン
  • SKYACTIV-D3.3の開発
    ―大排気量・直列6気筒と燃焼の理想追求による提供価値の向上
  • SKYACTIV-D3.3の開発
    ―軽量で低燃費,低振動,高信頼性を両立した直列6気筒構造系技術
  • SKYACTIV-D3.3の開発
    ―大排気量エンジンとマイルドハイブリッドの協調による提供価値の向上
  • SKYACTIV-D3.3の開発におけるMBDプロセス革新と適用
  • e-SKYACTIV PHEVシステムの開発
  • 新型8速 自動変速機の紹介
  • CX-60のAWDシステム開発
  • CX-60のシャシーダイナミクス技術
  • CX-60の回生協調ブレーキにおけるダイナミクス性能開発
  • CX-60のNVH開発について
  • CX-60の空力開発に適用した車両後部の風向制御技術
  • CX-60の軽量・高剛性ボディー開発
  • CX-60の衝突安全性能
  • CX-60クルージング&トラフィック・サポート(CTS)開発
  • CX-60ドライバー異常時対応システムの開発
  • CX-60ドライバー・パーソナライゼーション・システムの紹介
  • CX-60コックピットHMI表示系進化
  • CX-60のパワーリフトゲート開発
  • CX-60における車両ネットワークシミュレーターを用いた開発効率化
  • ロジウムホワイトプレミアムメタリックの開発
  • 直列6気筒エンジン組立ラインの紹介
  • 長尺アルミクラッチドラムの塑性加工,及び異種材結合技術の獲得
  • 新型CX-60のボディー構造を実現する車体工程・工法開発
  • 高効率混流生産を実現する防府第2車両組立工場の進化
  • 生産工法の変革による魂動デザインと働きやすさの追求
論文・解説
  • MAZDA CO-PILOT CONCEPT技術試作車の紹介
  • CX-50 Mazda intelligent Drive Selectの開発
  • Kinematic Posture Control(KPC)の開発
  • お客様の走行環境に応じた車両腐食環境予測手法の開発
  • 剛性・衝突・NVHの複数性能を同時に満たす車体のトポロジー最適化手法
  • 1D車両全体モデルを活用したEV熱マネージメントシステムの検討
  • 高効率ホットスタンプ加工技術開発
  • 力学的エネルギー流れの動的可視化分析手法の開発
  • 機械学習による衝突荷重伝達経路の解明
  • 耐食性に優れた車体剛性用接着剤の開発
  • 車載用リチウムイオン電池の開発
    ~電池の異常時発熱挙動シミュレーション~
  • EV駆動用バッテリーのリユースに向けた取り組みの紹介
社外への発表論文一覧
  • 社外への発表論文一覧表
編集委員会

CX-60ドライバー異常時対応システムの開発

CX-60は、MAZDA CO-PILOT CONCEPT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)を実用化したMAZDA CO-PILOT 1.0を搭載していますが、カタログなどではドライバー異常時対応システム(DEA)となっています。ずっと注目していたのに「マツダ・コ・パイロット」と名乗らなくなってしまったのは残念でなりません。技報でも「コ・パイロット」のコの字も出てきませんわ。

愚痴はともかく、マツダの現場ではどうのような考えに基づいてCX-60を開発したのかを垣間見る事ができると思います。専門的な内容ではありますが、特許のように難解な説明ではなく分かりやすい部分もありますので、読んでみてはどうかと思います。

もう「MAZDA CO-PILOT 1.0」とは言わないんですね
マツダが開発してきた人間中心の自動運転コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」を量産車に採用した「MAZDA CO-PILOT 1.0」は名称を変更してしまったんですね。

 
【MAZDA】2022年マツダ技報|マツダ技報

来年は、ロータリーエンジン開発の話を読めるのかな?(ワクワク)