少し前のオーストラリアメディアに、マツダは次期Mazda2をどのようなアーキテクチャで作るかを検討しているとの記事が掲載されていました。
次期Mazda2は電気自動車か?内燃機関車両か?
記事には、グローバルマーケティング・販売・カスタマーサービス・新事業(MaaS)統括を担当しているマツダ青山氏へのインタビューに基づいています。
A next-generation Mazda2 could fall under Mazda’s next generation of electric models to be spawned off a new scalable EV architecture that could also generate a number of different body styles.
次期Mazda2に対するマツダ青山氏の話
青山氏は、Mazda2について…
「若い世代を獲得するために、Mazda2をポートフォリオのエントリーレベルにすることが強く求められています。「エントリーモデルは重要だと考えているので、継続すべきです。しかし、環境、EV シフトの下でそれを将来にどのように継続するか、障壁、機会を考慮する必要があります。」
その上で…
「例えば、オーストラリアや日本、各国では今もICE(内燃機関)のMazda2を継続していますが、ヨーロッパに関してはMazda2を断念し、OEMのトヨタ・ヤリスにシフトする必要があります。その国の事情によります。その重要なセグメントを将来に向けて継続するにはどうすればよいでしょうか」と彼は言いました。
そして、Mazda2の将来に関して、「したがって、EVのスケーラブルなアーキテクチャの下で、再考する必要があります」と付け加えたそうです。
「e-SKYACTIV R-HEV」を採用する?
すると、次期Mazda2は、内燃機関車両にするのであれば、ヤリスハイブリッド(Mazda2 Hybrid)相当の二酸化炭素排出量に抑えないとなりません。
そこで、思いつくのが「e-SKYACTIV R-HEV」です。2025年以降に投入される「新しいハイブリッドシステム」と思われる技術です。これにより二酸化炭素排出量を低く抑えられるのであれば、次期Mazda2は、内燃機関車両として開発・発売が可能だと思われます。
SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャー」を採用する?
次期Mazda2が、EVにくら替えするのであれば、安価でほどほどの航続距離を確保できるBセグメントの内燃機関車両がラインナップから無くなります。私としては、こういった置き換えは成立しないのでは?と思います。マツダのように将来的にも電気自動車が総販売台数の40%以下と見通しているのならなおさらではないでしょうか。
次期Mazda2は?
私は、2025年に投入予定の「新しいハイブリッドシステム」を採用してフルモデルチェンジするとの予想です。これとは別にBセグメントのEVもラインナップされるのではないでしょうか。
CX-3もMazda2のフルモデルチェンジを受けて、2025年以降にフルモデルチェンジできれば御の字です。
青山氏は、「現在、このスケーラブルなアーキテクチャから派生する適切なポートフォリオは何かを検討しています」と言っています。
コメント
私もmazda2は生残ると予想している1人です。EV専用のプラットフォームは縦横に柔軟に変更可能な物である事は既に公になっているのでEVはもちろん、内燃機関車もおそらく継続されると思います。内燃機関車が急に無くなることはないし、それはマツダが一番望んで無いことだとわかるからです。スカイGかスカイXを究極なものにして必ずAセグ、もしくはBセグに投入してくると信じています。
極端な話、燃費を犠牲にしてでも、二酸化炭素排出量を減せば良いわけで、EVもとりあえずは距離をそこそこ走るようにすれば規制値をクリアするだけならさほど難しくは無いのかな!っと単純に言えばそうなるのですが。先の経営計画のアップデートは、全てをクリアしてくれる内容でマツダ流の電動化に大いに期待できるものと確信しています。
私はマツダ謹製Bセグメント車の登場には悲観的です。
マツダは、どのセグメントでもプレミアム感を売りにしたSUVの投入に注力しており、販売台数あたりの利益率を上げようとしています。この路線は常に安価であることが求められるコンパクトカーにはなじまないし、「小型車でかつプレミアム」というコンセプトがほとんど成功しないことはマツダ自身もよくわかっているはずだからです。
ラージ商品群が成功すればするほど、利益を圧迫するコンパクトカーを開発する理由がなくなります。