マツダは、2022年12月1日付けで先進安全車両開発部やグローバルブランド推進部を新設するなどの組織改革と人事異動を行っています。
マツダ、先進運転支援と自動運転の先行開発などに向けた組織改革と人事異動
組織改革
統合制御システム開発領域
目的
- お客さま視点で提供価値を再構築し、ITの活用により既存の商品・サービスのあり方を覆す革新的な開発の早期化に向けた柔軟な組織運営と、先進運転支援システムおよび自動運転領域の先行開発と商品開発の連携を実現する体制とします。
内容
- 先進安全車両開発部を新設し、統合制御システム開発本部、電子基盤開発部、電子性能開発部の一部機能を移管統合します。
グローバル販売&マーケティング領域
目的
- グローバルで販売・マーケティング領域の中核を担う組織として、ブランドの浸透とマーケティング施策の強化により、将来にわたって売り上げと利益の最大化に貢献できる体制を構築します。
内容
- ブランドマーケティング部、商品マーケティング部、第2市場部、販売業務部を廃止し、これらの機能を新設するグローバルブランド推進部、グローバルマーケティング戦略部、海外市場部、業務変革推進部へ再編・改称します。
- グローバル販売&マーケティング本部の一部機能を、グローバルブランド推進部、グローバルマーケティング戦略部、業務変革推進部へ移管します。
人事異動
部長職以上
MAZDA NEWSROOM組織改革と人事異動|ニュースリリース
普段は、あまり人事異動などは取り上げないのですが、今回は気になった点があったので取り上げました。
一つは、「先進運転支援システムおよび自動運転領域の先行開発」です。マツダは、ハンズオフしても車が勝手に走るような自動運転を採用しないとしていますので、この自動運転領域というのは、「コ・パイロット」に関わる部分だと想像しています。マツダのドライバー異常時対応システム(DEA)は、ハンズオフどころか、ドライバーがまったく運転できない場合に安全な所に移動して停止するまでをサポートするので、かなり難易度が高いはずです。その気になれば、ハンズオフの自動運転もサポートできるでしょう。「コ・パイロット」については、2.0までしかアナウンスはありませんが、その先もあるのかなと考えてしまいました。
そして、『2040年を目途に自動車技術で対策可能なものについて、自社の新車が原因となる「死亡事故ゼロ」を目指す』ことを裏付ける技術開発と商品化を行わなくてはならない点です。
マツダ・コ・パイロット・コンセプトは「ドライバー異常時対応システムの発展形」
マツダは、オフィシャルウェブサイトの「よくあるお問合せFAQ」にMAZDA CO-PILOT CONCEPT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)は、「ドライバー異常時対応システムの発展形」であると説明しています。
マツダ、中期経営計画のアップデートと2030年に向けた経営の基本方針を発表
マツダは、2026年3月期までの中期経営計画のアップデートと2030年に向けた経営の基本方針を発表しています。
二つ目は、「ブランドの浸透とマーケティング施策」と先日のマツダ青山氏の「MAZDA SPIRIT RACING」を使った施策が結びつきそうだと感じたからです。
MAZDA SPIRIT RACINGブランドを量産車にも波及させる?
オーストラリアメディアが、マツダ青山氏がMAZDA SPIRIT RACINGブランドのこれからについての話を伝えています。