J.D. Powerは、2022年米国自動車商品魅力度(APEAL)の調査結果を発表しています。マツダは、スコアを下げて平均以下に落ちてしまいました。
J.D. Power、2022年米国自動車商品魅力度調査を発表
米国自動車商品魅力度(APEAL)調査
今回の調査は、90日間の所有後に調査された新しい2022年モデルの車の84,165人の所有者からの回答に基づいています。この調査は、2021年11月から2022年2月までに登録された車両に基づいて、2022年2月から2022年5月まで実施されました。
APEAL調査は、運転席に座ったときの心地よさから、アクセルを踏み込んだときの爽快感まで、37の項目について質問しています。これらの項目に対するオーナーの回答を集計し、1,000点満点でAPEAL指数を算出しています。
2022年の主要な調査結果
- マスマーケットブランドは感情的な訴求力が低下
2021年のプレミアムブランドとマスマーケットブランドのスコア差は19ポイントだったが、今年は31ポイントまで拡大し、マスマーケットブランドは4ポイント低下し、プレミアムブランドは8ポイント改善した。 - 電動車はガソリン車ほど魅力的ではない
ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車(PHEV)は、従来のガソリン車よりも複合APEALインデックスのスコアが低い。PHEVのスコアは835、ハイブリッドは832です。比較すると、ガソリン車の複合指数スコアは846です。バッテリー式電気自動車(テスラを除く)も、指数スコア838でAPEALのガソリン車を下回っています。
ランキング
マスマーケットブランド
マツダは、スコアを昨年の847から839に下げており、しかもマスマーケットブランドでの平均以下にまで落ちてしまいました。

プレミアムブランド
1位ポルシェと2位ジェネシスは、昨年と変わらずです。韓国ブランドが健闘しています。

セグメント別ランキング
昨年は、マツダCX-5がコンパクトSUVセグメントで高評価を得ていたのですが、今年はマツダのマの字もありません。そのコンパクトSUVセグメントには、韓国ブランド3車が名を連ねています..。
雑感
「ガソリン価格の高騰により、ガソリン所有者の燃費/航続距離の満足度が著しく低下しました。」とありますが、それでも航続距離と充電時間の問題によりう、BEVよりもエンジン車の魅力が勝っているという調査結果は興味深いです。
調査期間には、ぎりぎりマツダCX-50が含まれているようですが、調査結果に影響を与えるほどのオーナー数も無かったでしょうから、来年に期待です。APEALの他にIQS(初期品質調査)の結果もとても気になります。アメリカ工場の腕前が評価されるのですからね!
それにしても、日本ブランドの評価は低いですね。販売台数ではトップクラスのトヨタは下から3番目ですよ。ホンダにいたっては最下位です。韓国ブランドのしたたかさが恐ろしいです。
2022 U.S. Automotive Performance, Execution and Layout (APEAL) Study | J.D. Power


