マツダは、2ドアを想定したサイドドアの構造や製造方法、開閉などに関する特許を出願しています。2ドアスポーツカーの夢が着実に実現に近づいているように感じます。
マツダ、2ドアを想定したサイドドアに関する特許を出願
特開2021-194944 車両のサイドドア構造
本発明は、前側縦壁部に形成された前側取付部から後側縦壁部に形成された後側取付部に亙って架設されたインパクトバーを備えた車両のサイドドア構造に関する。
- 課題
サイドドアの軽量化と車両側突時の乗員安全性とを両立することができる車両のサイドドア構造を提供する。 - 解決手段
アウタ部材10と、前側縦壁部41及び後側縦壁部42を有するインナ部材30と、前側縦壁部41の前側取付部41s,41tから後側縦壁部42の後側取付部42s,42tに亙って架設されたインパクトバー46とを備え、前側縦壁部41にヒンジ51を取り付けるためのヒンジ取付部41dを補強するヒンジ補強部材54と、後側縦壁部42にラッチ装置52を取り付けるためのラッチ取付部42dを補強するラッチ補強部材55とを有し、前側縦壁部41と後側縦壁部42が鋳造成形若しくは高強度樹脂材料にて鋳物/樹脂製縦壁部に構成され、ヒンジ補強部材54とラッチ補強部材55が、前側縦壁部41及び後側縦壁部42よりも高延性であると共にインパクトバー56に連結されている。 - 発明の効果
本発明の車両のサイドドア構造によれば、インパクトバーに作用した衝撃荷重を車体側に伝達する補強部材を形成することにより、サイドドアの軽量化と車両側突時の乗員安全性とを両立することができる。
特開2021-194944 | 知財ポータル「IP Force」(車両のサイドドア構造)
関連特許:
- 特開2021-194945 車両のサイドドア構造
本発明の車両のサイドドア構造によれば、ヘミング加工による接続部分をアウタ部材に移行することにより、サイドドアの軽量化と外観性向上することができる。
特開2021-194946 車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法
本発明の目的は、外観性向上とシール性確保とを両立可能な車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法等を提供することである。
- 課題
外観性向上とシール性確保とを両立することができる車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法を提供する。 - 解決手段
アウタ部材10と、このアウタ部材10に連結されたインナ部材30と、アウタ部材10とインナ部材30の間にドアガラス61を含むドア部品と、ドアガラス61よりも車幅方向外側で且つインナ部材30の上端部において前後方向に延びるレインアウタ部材43とを有し、アウタ部材10が、アウタパネル11と、このアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材12とを有し、レインアウタ部材43は、前端部及び後端部がインナ部材30に連結され、アウタ部材10とドアガラス61との間をシールするシールアウタ部材54が、レインアウタ部材43に締結された上枠部23に取り付けられている。 - 発明の効果
本発明の車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法によれば、ベルトラインシールアウタ部材をベルトラインレインアウタ部材に取り付けることにより、外観性向上とシール性確保とを両立することができる。
特開2021-194946 | 知財ポータル「IP Force」(車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法)
関連特許:
- 特開2021-194947 車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法
本発明の車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法によれば、第1部材の上端部分に着脱可能に配置され且つ上側先端部が第1部材よりも車幅方向外側において車体前後方向に延びる第2部材を設けたことにより、組付作業性と室内快適性とを両立することができる。
特開2021-195746 車両のサイドドア開閉装置
本発明の目的は、アウターハンドルを備えていないサイドドアを安全に開閉することができる車両のサイドドア開閉装置を提供することである。
- 課題
アウターハンドルを備えていないサイドドアを安全に開くことができる車両のサイドドア開閉装置を提供すること。 - 解決手段
車両のサイドドア開閉装置は、車室に出入りするための開口部を有する車体側部と、開口部を開閉するためのサイドドアと、開口部に配設されたストライカと、サイドドアに装備されてストライカに係合するドアラッチ装置と、サイドドアに隣接する車体側部部位を車室側に凹入させた凹部と、凹部を覆い且つ凹部内に押し込み可能なカバー部材と、カバー部材の押し込みを検知するカバースイッチと、ドアラッチ装置を駆動するラッチ駆動モータと、ドアラッチ装置がストライカに係合したラッチ状態で、カバースイッチによりカバー部材の押し込みを検知したときに、ドアラッチ装置とストライカの係合を解除したアンラッチ状態にするためにラッチ駆動モータを駆動させる制御装置を有する。 - 発明の効果
本発明の車両のサイドドア開閉装置によれば、アウターハンドルを備えていないサイドドアを安全に開くことができる。
特開2021-195746 | 知財ポータル「IP Force」(車両のサイドドア開閉装置)
ドアの形状が、軽くえぐれているように見えるので、魂動デザイン独特の曲面が作られているように見えるのですが、色眼鏡で見過ぎですかね?
そして、「アウターハンドルを備えていないサイドドア」って、デザイン&空力的、防犯に効果があるとのこと。へぇ〜 こういったサイドドアの電動化も流行るのですかね? それはともかく、2ドアスポーツカーのパーツが着々と揃ってきているようで、楽しいですね!

マツダ、2ドアスポーツカーを粛々と開発中
これまで明らかになっている特許からも、マツダは、スペースフレーム構造を持つ2ドアスポーツカーの開発を進めています。ただし、現実になるかは別です。