マツダは、2018年出願したスペースフレーム構造を持つ「車両の後部車体構造」と「車両の前部車体構造」に関する特許を取得しています。
マツダ、スペースフレーム構造を持つ車両に関する特許取得
特許6977578 車両の後部車体構造
この発明は、例えば車両の後部車体が、フレーム部材を組付けて構成されたスペースフレーム構造のような車両の後部車体構造に関する。
- 請求項
車両の車体後部に配設されるとともに、左右のリヤサスダンパの上端が連結される左右一対のリヤサイドフレームを備えた車両の後部車体構造であって、前記リヤサイドフレームが、左右一対のサイドシルの後部よりも車両後方上方の所望位置において、前記リヤサスダンパの上端を支持するダンパ支持部と、前記サイドシルの後部から車両後方、かつ車両上方へ延びるとともに、上端に前記ダンパ支持部が配設された傾斜フレーム部と、該傾斜フレーム部の上端と下端との間に前端が連結されるとともに、車両後方、かつ略水平へ向けて延びる左右一対の水平フレーム部と、該水平フレーム部の前端に配設されるとともに、アッパアームを揺動自在に支持するアッパアーム支持部とで構成され、前記ダンパ支持部よりも車両後方の前記水平フレーム部と前記ダンパ支持部とを連結する左右一対の補強フレームを備えた車両の後部車体構造。 - 目的
リヤサスダンパの上端をリヤサイドフレームに連結できるとともに、リヤサスダンパの支持剛性を向上できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
特許6977578 | 知財ポータル「IP Force」(車両の後部車体構造)
関連特許
- 特許6977579 車両の後部車体構造
所望位置でリヤサスダンパの上端を後部車体に連結できるとともに、リヤサスダンパの支持剛性を向上できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
特許6977652車両 の前部車体構造
この発明は、車両の前面衝突時の衝突荷重をキャビン側に伝達するフレーム部材と、センタトンネル上部に配設され、キャビンの下部を車両前後方向に延びるトンネルフレームとを備え、これらフレーム部材の後端とトンネルフレームの前端とがキャビンとエンジンルームとを区分けする隔壁部において接合された車両の前部車体構造に関する。
- 請求項
後方程上方に向かって傾斜して延び、その後端がキャビン側のセンタトンネル上部のトンネルフレーム前端と連結されるセンタ側フレームをエンジンルーム側に備えた車両の前部車体構造であって、上記エンジンルームと上記キャビンとを仕切る隔壁部にカウルボックスを備え、上記センタ側フレームの後端と上記トンネルフレームの前端とを上記カウルボックスに対して直下に隣接させて連結し、上記センタ側フレームと上記トンネルフレームとを接続部材を介して接続するとともに、上記接続部材に上記カウルボックスの一部を一体成形させた車両の前部車体構造。 - 目的
フレーム部材とトンネルフレームとの接合部の剛性を高め、フレーム部材からトンネルフレームへの前突荷重の伝達効率を高めることができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。
特許6977652 | 知財ポータル「IP Force」(車両の前部車体構造)
これでアルミ製スペースフレームを持つ車両(2ドアスポーツカー)に関する特許は何件になるのでしょう。マツダは、「いつかは実現したい“夢”」のようなことをRX-VISIONに対して言っていましたが、「いつかは」ではなく、「今でしょ」と言いたくなりますね。2015年の東京モーターショーで発表されてから、もう6年になります。
マツダ、2ドアスポーツカーを粛々と開発中
これまで明らかになっている特許からも、マツダは、スペースフレーム構造を持つ2ドアスポーツカーの開発を進めています。ただし、現実になるかは別です。
マツダのスポーツカーと出願特許
モーターマガジンの記事から火が点いたのでしょうか?マツダの特許とRX-9を結びつけるメディアが多く見られますね。